(21)814 『コードネーム=マリコ ―MARIKO― 』

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誰かがこれを読んでくれていることを祈るような気持ちで書いています。


これが読まれている頃には、恐らく私はこの世にはいないでしょう。
私は知ってはならないことを知ってしまったから。

だから、これを読んでしまえば、あなたにも恐らく危険が及ぶでしょう。
しかし、この事実を誰かが彼女らに伝えねば世界が終わるのです。

あなたを危険に巻き込んでしまうことは本当に申し訳なく思います。
ですが、人類の命運はいまやあなたにかかっているのです。



XX区XX町914-1番地・・・そこに「喫茶リゾナント」という喫茶店があります。
その喫茶店の店主の高橋愛、そして彼女の・・・友人の新垣里沙という女性にこれから言うことをどうか伝えてください。

高橋さんには喫茶店の店主という表の顔の他に裏の顔があります。
ある組織のリーダーという裏の顔が。
そのことについては今は時間がないので詳しくは書きません。
でも、決して危険な組織というわけではありません。
会えば分かります。
彼女は信用できます。

そして里沙・・・彼女はその組織の一員です。
が・・・彼女はスパイです。
他の組織から、高橋さんたちの組織に送り込まれたスパイ、「コードネーム=マリコ ―MARIKO― 」なのです。

里沙をスパイとして送り込んだ組織の名前は「ダークネス」。
闇の名を冠する秘密組織であり、私が属する・・・いえ、属していた組織でもあります。
「ダークネス」に対抗する組織である高橋さんたち「リゾナンター」の動向を探るべく、里沙は送り込まれました。
しかし里沙もそれは本意ではないはずです。
里沙は組織に弱みを握られ、半ば脅迫されるような形でその任務についています。

だからこそ伝えて欲しい。

里沙は騙されています。
彼女が送り込まれた本当の理由は今述べたようなものではなかったのです。

里沙のコードネーム「マリコ―MARIKO―」は、「ダークネス」の前身組織である「M。」、そしてそのメンバーであった安倍なつみのイニシャル「A」を冠している・・・
そのように里沙には告げられ、里沙はそう信じています。(詳しくはお話しする時間がありませんが、安倍なつみという女性こそが里沙の「弱み」です)
いえ、里沙だけではなく「ダークネス」のほとんどの者がそう思っています。

しかし、それは見せかけの事実でした。
本当はこのコードネームには違う意味が込められていたのです。


「Dr.Marche(ドクター・マルシェ)」・・・「ダークネス」の研究機関を統括する女性・・・彼女こそが里沙を「リゾナンター」に送り込ませた張本人です。
彼女は「ダークネス」を乗っ取り、自らがその主となるべく数年前から策をめぐらせていたのです。
里沙を「リゾナンター」に送り込ませるように仕向けたのもその布石の一つです。

「Awesome God」・・・それが「Dr.Marche」が総括する研究機関であり、同時にこのままいけば彼女が主導者となった組織の名前そのものになるでしょう。
すなわち「MARIKO」の名に冠されているのは本当は「Dr.Marche」の「M」、「Awesome God」の「A」なのです。

しかし本当に伝えたい話はここからです。
「MARIKO」の名には、「Dr.Marche」に心酔し、密かに「ダークネス」を裏切り彼女の下につくことを決めたうち、主だった者の名が入れられています。

石川梨華・・・組織の粛清人・コードネーム=Rの「R」
飯田圭織・・・組織の「不戦の守護者」のイニシャル「I」
保田 圭 ・・・組織の開発者・コードネーム=Kの「K」

そして・・・ここからが一番重要なのです。
「Dr.Marche」・・・紺野あさ美すら、実は真の黒幕ではなかった・・・
彼女もまた、操られている者の一人に過ぎなかったのです。

高橋さんと里沙に伝えてください。
真にあなたたちが闘うべきは「ダークネス」でも「Dr.Marche」とそれに従う者でもない。
世界を破滅させ、人類を滅亡の危機に追いやるであろう人物は・・・「O」――小川麻琴――であると。

もう時間がありません。
こうしている間にも、世界の・・・人類の滅亡は迫っているのです。
どうか、どうかこれを読まれた方にお願いします。
高橋さんたちにこのことを一刻も早く伝えてください。
彼女たちしかこの世界を救える者はいません。
そして・・・それを彼女たちに伝えられるのはこれを読んでいるあなただけなんです。


どうか・・・どうか・・・・・・・・・





















最終更新:2012年12月01日 16:17