(24)699 『絶対解ける問題~マルシェからの手紙』

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 >李純、銭淋との交戦記録を本部ホストにアップ
 >アップ中・・・

 >S区ラボ、Dr.Mから脳量子波通信
 >受信

 To:『A』

 やっほー、貴重な研究材料を捕獲してくれて有難う
 パンダ型のライカンスロープなんて珍しい!
 レアモン、ゲットだぜぇ!wって感じです。
 ジェットストライカーの実戦テストもお疲れ様でした。
 今度ラボに来たときにスイーツおごるね
 あ、キミは食べないか

 いつも完璧! Dr.マルシェより

 >不要な私信
 >削除

 >本部ホストより脳量子波通信
 >受信

 20090302 17:20頃から本部ネットワークへの断続的なハッキング記録を検出
 セキュリティチームは至急調査、解析。各自、機密情報の取り扱いに注意のこと。

 >脳量子波通信、暗号鍵を更新
 >セキュリティ対策、完了
 >バッテリー残量、低
 >エネルギーチャージ
 >セーフモード


 「くっそっ!」
 激昂した田中れいなが喫茶「リゾナント」の壁を叩く
 「れいな、落ち着いて」
 「わかっとる!わかっとるけん・・・」
 壁の方を向き、少し涙声になるれいな
 シーンと静まり、沈痛な面持ちのリゾナンターの面々

 「2人は、生きとるよ・・・」
 高橋愛が呟く

 「愛ちゃん・・・」
 「ほんの少しやけど、2人の精神波を感じるがし」
 「そ、そうだよ、あの2人がそう簡単に死ぬわけないじゃん!」
 努めて明るく、声を張り上げる久住小春

 「捕虜が護送されるとしたら、海上の監獄なんだけど・・・」
 新垣里沙がPCを操作しながら早口で現在の状況を説明する。
 「組織のネットワークをハッキングしても監獄への護送記録は無いんだよねぇ。
 襲撃自体はおそらく組織の政治力で報道管制されて手懸かりなし、っと」

 「とにっかく!」

 バンと机を叩き高橋愛が檄を飛ばす

 「必ず2人は助け出す!ダークネスの構成員を見たらとっ捕まえて吐かせるんやよ!
  里沙はネットワークのハッキングを続けて。小春はマスコミ関係者にそれとなく襲撃のこと
  聞いて。愛佳は何かビジョンが見えたらすぐに知らせて!」

 愛の指示に各々が力強く頷き、囚われた仲間の手懸かりを探すべく行動を開始した。


 S区地下ラボ、独房

 「淋、起キテイルカ?」
 「あぁ、ココは窮屈だナ」
 「スマナイ、私のセイデ・・・」
 「気にスルナ。どの道奴ニハ負けてイタ」
 「・・・」
 「奴が最後二見せたあの鬼神のような力、アレを出されたら
  リゾナンター全員でも勝テルかドウカ・・・」
 「・・・ウマク言えないガ、奴は他の敵トどこかチガウ」

 「はいはい~!お話中のところ悪いんですけどぉ」

 独房越しに会話をする李純と銭淋のもとにマイクから語りかける声

 「スイーツ差し入れるからさ、色々聞かせてくれる?大熊猫に変身する一族の
  話とか、刃千吏の組織構成とか?」

 「・・・」
 「・・・断ル」

 「あらぁ、スイーツはお気に召しませんか。まぁいいでしょう、そのうち貴方達
  の身体に直接聞いちゃいますから!それでは、おじゃ、マールシェ!」

 「・・・」
 「・・・」
 「淋、ナンダ今ノ?」
 「日本の挨拶の一種?ダロウ」

 独房の夜は更けていく・・・




















最終更新:2012年12月02日 09:09