飼育をするにあたっては、まずは飼うべき本人がいない事には始まりません。
デパートで買ったりするのでは面白みがありません。まずは自分で探しに出かけましょう。
アゲハチョウは、生まれた時からちゃんと自分が食べる
食草を知っています。
なので成虫は必ずそれらの草木に卵を産み付けます。産む場所に関しては、
種類ごとに葉であったり枝であったり、好みがはっきりと分かれ、種類を分類する目安になります。
傾向としては、柔らかく若い、幼虫が食べやすい葉の近くが多いようです。
幼虫は生まれた草木にそのまま住み着きます。
ほとんどの種類はエサとなる草木の葉の表に住んでいますが、裏側や枝を好むものもいます。
アゲハチョウの幼虫は、ほとんどの種類がミカンや山椒の仲間を特に好みます。
なので町中でもそれらの草木のある所を探してみれば、容易に見つける事が出来るでしょう。
夏場のホームセンターや園芸店なんかも狙い目ですが、まずは店員さんに一声かけましょう。
このwikiで扱っているチョウの中では、
キアゲハと
アオスジアゲハだけはそれらを食べませんので、
キアゲハはパセリ、三つ葉、フェンネルなどの「
セリ科植物」、
アオスジアゲハはクスノキ、タブノキなどの「
クスノキ科植物」、
それ以外のアゲハチョウは、おおまかには「
ミカン科植物」と覚えておくと良いでしょう。
首尾よく見つける事が出来たら、エサとなる葉っぱごと切り取り、そっと連れ帰りましょう。
アゲハチョウの幼虫は何も危ない事はないので、怖がる事もありません。
ただし気を付けて欲しいのが、高齢になればなるほど、
寄生虫のいる確率が高いという事です。
特に蛹を持ちかえるのはかなり危険な賭けとなります。寄生虫の種類によっては家が地獄絵図になる事も・・・。
これは外見から判断するのはかなり難しいので、きちんと成虫にまで育てたい人は卵からの飼育をオススメします。
小さい子供さんが寄生虫に遭遇したりすると、ショックでトラウマになりかねません。
最終更新:2011年08月04日 18:22