体長3cmほど。ヒンガム地域の全域に生息。
顎が進化して針のようになり、吸血ができるようになったカマキリの一種。マヨイバシドリなどの大型動物に取り付き、血を吸って栄養とする。
しかしまだカマキリとしての誇りが捨てきれないのか、獲物に取り付いたときカマを振り下ろしてしまう癖があり、その痛みによって気付かれてしまう場合が多く、成功する確率はあまり高くない。しかし実験でカマをちぎったキュウケツカマキリは吸血の成功する可能性が上がることから、今後はカマの小さなキュウケツカマキリが主流となっていき、最終的にはカマは完全に退化してしまうだろうと言われている。
ちなみに蚊に関しては吸血するのはすべてメスだが、キュウケツカマキリで吸血するのはすべてオスである。メスは交尾の際にオスを食べるので、気張って栄養を取る必要がない。オスは自らの身体をメスの栄養にするように、危険を冒して吸血の旅に出るのだ──。
このオスキュウケツカマキリの哀しき生涯は昔から多くの詩人たちの哀愁を誘い、数々の詩にされてきた。その中でも特に以下の俳句が有名である。
「五月雨や キュウケツカマキリ 初鰹」