体長50cmほど。ボンタス地域などに生息。
実を言うとこの絵を描いたのは僕ではない。
恋人に「考えて
生きものの絵を描いてくれ」と依頼したらこんな絵を寄越してきたのである。寄越してきたと言うか、目の前で描いていた。だから決して、ネットのどこかから3歳児のイラストをパクって来たわけではない。信じられないが真実である。
生態についての説明は、「脚のバネで跳び上がって、
リュウサンの頭に噛み付く。バネは1年ごとに生え変わる」とある。
しかしそれ以前に、これがなんの仲間なのかが分からない。取っ掛かりが掴めない。
まずこいつ、なんで脚しかないんだろうか。翼の退化した鳥なのかなあ、と思うのだが、その割には立派過ぎるほどの牙である。
もしかしたら真正面から見ているから奇異に映るのであって(僕の目には頭からそのまま脚が生えているようにしか見えないが、よく考えたら21歳にもなってそんな絵を描く人がいるはずがない)、背後には体が存在するのかもしれない。その場合、退化した翼の名残も体に生えており、大きな頭によって隠れているのだとして、まあ牙ぐらいの不自然さならば大目に見てもいいと思う。そんなわけで鳥類だと判断する。
そして、
リュウサンを食べるということは肉食なわけで、空中に飛び上がり飛んでいる鳥やら龍やらをそのまま噛み付き食べる肉食生物というのはなかなかいいアイディアだと思うが、だとしたら翼を退化させて脚をバネに進化させる必要なんてねえじゃねえか、と思う。飛びゃあいいじゃねえか、と。
やっぱり鳥類じゃないかもしれない。
追伸:恋人に訊ねたら、「霊長類」と言われた。もうぱぴこさんわけわかりません。