体長12cmほど。カイホ地方などに生息。
モチーフが一目瞭然なので言わなくても分かると思うが、性転換するトンボである。
要するにダジャレだ。だからはっきり言って出オチである。上の絵を見て、その名前がオニヤンマニブンノイチで、その時点で読者は笑わなければいけない。そうしなければ他に笑うタイミングがないのである。これから先の文章は「ダジャレの説明」でしかなく、それってなんて哀しい行為だろうかと思う。
ところで昆虫とか魚とかって、実を言うと性転換するのもそれほど珍しくなかったりする。けっこう話に聞く。自然条件とか周囲の状況で、スイッチのオンオフみたいに切り替えたりする。
あいつらメスともなると自力で卵を産んだりする(なんで無精卵なのに
生きものになるんだろう?)くらいなので、オスとかメスとかいう概念もわりとルーズなんだと思う。そういう意味でこのオニヤンマニブンノイチは、ますますその「創作生きもの」として価値を下げる気がしないでもない。まずい。
やはりダジャレ発信とはいえ、曲がりなりにも創作をされたのだから、きちんとそのオリジナリティを考えなければいけないと思う。
オニヤンマニブンノイチはアパートの管理人さん(未亡人)に恋をしている。
オニヤンマニブンノイチの口癖は「ダーリン好きだっちゃ」である。
オニヤンマニブンノイチは四魂のかけらを集めている。
オニヤンマニブンノイチは、体は子どもでも頭脳は大人である。
オニヤンマニブンノイチはMAJORを目指している。
オニヤンマニブンノイチは勝手に改造された。
オニヤンマニブンノイチは…………もういいや。
ちなみに水中で生きるヤゴ時代は、
メサメサナガヤドカリの貝殻の上でよくひと休みする。