体長10cmほど。カイホ地方に生息。ぱぴこさん画。
これまでも種類のよく分からない
生きものばかりだったぱぴこさんの絵なのだけど、これはもう本当に分からない。なんか足(っぽいの)がいっぱい生えてる! 気持ち悪い!
「
シャンプードリの次だからすごく毛がもじゃもじゃした奴」というコンセプトは明らかなのに、その素性はあまりにも不可解である。なんだかとっても「イラスト担当」と「説明文担当」の労力の釣り合わない生きものであると思う。
ぱぴこさんの一口メモには、「
シャンプードリでシャンプーする。キレイ好きである。たいへん毛がもじゃもじゃしているので、シャンプーをしていないと、だんだんまりものようになってしまい、異性と恋に落ちることが出来なくなって、繁殖に影響する」とある。
まあまあおもしろいと思う。おもしろいとは思うんだが、依然としてこの生きものの素性は分からない。さすがにこれは翼の退化した鳥じゃないだろうなあ、と思う。
……毎度のことだがあきらめよう。考えても仕方ない。
ところで話は変わるのだけど、ドードーという有名な鳥がいる。不思議の国のアリスに出てくる奴である。こいつは周知のとおり、ずいぶん前に絶滅してしまった。ヒトが狩り過ぎたんである。
そしてドードーがいなくなったことにより、同じく絶えようとしている植物があるのだという。
どうしてこの植物がドードーの絶滅につられて絶滅しようとしているのかと言えば、この植物の種子は、ドードーが食べてドードーの消化器官を通り、ドードー固有の消化酵素をいちど浴びなければ発芽しない仕組みになっているからなんだという。
すなわちドードーが近くにいなければ、この植物はどうしても次代につながらないのである。だからこの植物は、いま生きているものがすべて枯れてしまえば絶滅なんだそうだ。
シャンプードリとモジャジャの関係も、こんな感じかもしれない。
シャンプードリはセレブの髪質保護のために乱獲され、いまや絶滅危惧種である。それに伴ってカイホ地方では現在、「まりものようになって」しまっているモジャジャが多数発見されているんだという。
まあそういうエピソードの生きものである。
ところでぱぴこさんの描く絵は、その棒状のフォルムといい、「
シャブリ」だの「モジャジャ」だののネーミングといい、なんか僕にいやらしいイメージを喚起させる。気のせいだろうか。