久瀬真冬の魂魄励起
「遥か時の彼方より。遥か時の彼岸より。
刻まれし碑銘を思い出し、四つ唱えて拍手二つ。
遥か彼方の面影に。遥か彼岸の追憶に。
喪われし碑文を取り戻し、四つ語りて拍手二つ。
一つ唱えて花束に。久遠の旅路の供として。
二つ語りて道標に。黄泉の順路の光として。
三つと四つは何よりも、我等と彼等の約定に。輪廻の再会の糸として。
我、刻みしは無限の碑銘。我、語りしは無限の碑文。
“あなたは――――ここに”。“いつかまた――――どこかで”。
されば、即ち我の為すべき使命、遺志の遂行に他ならぬ――――
貴方に安らかなる眠りを――――“秘されし死者の為のミサ《レクイエム・アポクリファ》”」
⇒久瀬真冬【くぜ・まふゆ】
最終更新:2007年07月11日 15:49