四辻かなえの魂魄励起
「晴天堕つる刹那より。逢魔ヶ刻の狭間より。
遠い旅路を見据えては、彼方の光景の夢を見る。
夜天昇るる最中より。逢魔ヶ辻の此処に坐す。
遍く旅路を見据えては、君の歩みを知るがため。
歩んだ旅路はどんな路? 何を捨てて歩む路?
今立つ旅路はどんな路? 何を抱えて歩む路?
今より往くはどんな路? 何を求めて歩む路?
我が語るは旅路の導。我が望むは一縷の光明。
遠い遠い旅路の果て。遍く旅路の果ての果て。
努々忘れることなかれ。君も旅人に過ぎぬのだから――――
せめて暗路を照らす月とならん――――“貴方の旅路に祝福を”」
⇒四辻かなえ【よつつじ・かなえ】
最終更新:2008年01月04日 22:27