「思いがけない出来事だった。着ぐるみだからお顔は見えない、お声も聞こえなかった。 けれど励ましのお心はしっかりいただいた。病む夫にも、介護の私にも元気をくださったあひるさん、ありがとう」 はがきキャンペーンに応募した「あひるさん、ありがとう」の終章です。 あれは、ディズニーランドではなく、まさに私の家の近くの遊園地だったのです。 寒い一日でした。けれど、風の冷たさを忘れ私たち2人の心は、ほかほかと温かく感謝でいっぱいだったあの日を、 夫の思い出とともに今も胸に抱いています。 私共が体験・感動したあひるさんの行動は、その遊園地のマニュアルにもない着ぐるみの中のお人の持つ人間性・ やさしさがあふれ出たものです。 今回のことは、正に青天の霹靂(へきれき)としかいいようがありません。 私の大切な思い出の聖域へ土足で踏み込まれたような不快感を覚えます。 「小さな親切」運動本部様のご好意を賜りましたので私見を述べさせていただきます。 中村氏へ 中村さんのブログにはご自分の反省・釈明はひとつもなく、攻撃的な言葉の羅列に終始しています。 ご自分が被害者であるかのような姿勢で、一貫しています。 ブログだけでなく、公式の場で発言すべきではないでしょうか。 人の文章を寄せ集め、都合よく書きかえて中村さんは本物の感動が得られるとお思いでしょうか。 余りの不誠実に、モラルはどこへと問いたい。 株式会社サンクチュアリ・パブリッシングへ 読売新聞社から今回の件について問い合わせがあったのが4月19日(日)21時30分。翌朝、記事が掲載されました。 それから既に旬日(じゅんじつ)を経ている現在、私に何等かの釈明、おわびがあって然るべきではないでしょうか。 中村氏と緊急に話し合ったなら、その中村氏と公式の場で釈明の記者会見をするのもおわびの方法ではないでしょうか。 文章のあちこちを勝手に変えられて、私の意とする処は語尾変化ならまだしも、 語幹まで変えられてしまったことに、私は夫との思い出まで踏みにじられた思いで怒りとともに寂寥感に浸っています。