そして、濱口首相と小泉首相の最大の共通点は、大衆に大きな人気があったということだ。
金本位制移行直後の1930年2月に行われた第17回総選挙で、彼はこういって選挙戦に臨んでいる。
「明日伸びんがために今日は縮む」
「この改革は命がけで行う」
どこかで聞いたようなせりふではないか。
こうして、濱口雄幸はカリスマになったのである。
そして、日本国内にユーフォリア(陶酔的熱狂)が起こった。選挙民の熱狂的な支持を受けた濱口率いる民政党は、総選挙に圧勝したのである。
付け加えれば、濱口雄幸もまた小泉首相と同じ、「ライオン宰相」というニックネームがつけられていたのである。
それにしても、2005年と1929年のできごとが、なぜにこうまで一致するのか、不思議を通り越して、そら恐ろしい気分になってくる。
だから、今後の日本が戦前の道をたどるなどと単純に言うつもりはないが、当時のその後の展開には注目しておくべきだろう。
最終更新:2007年01月03日 01:14