松岡農水相 疑惑再び…使途不明金1億4000万円 松岡利勝農水相(61)の資金管理団体が、家賃ゼロの議員会館事務所を所在地としながら、「事務所費」として2001年からの5年間で合計約1億4000万円を政治資金収支報告書に計上していたことが10日、分かった。松岡農水相は訪問先のパリで「架空の経費とか(別団体の支出の)付け替えはない」と説明している。また、伊吹文明文科相(69)も不適切な経理が一部で報じられた。安倍内閣では、佐田玄一郎前行革担当相(54)が昨年12月、同様の事務所経費をめぐる問題で辞任したばかりで、波紋を呼びそうだ。
安倍政権が、またしても新たな火種を抱えてしまった。
政治資金収支報告書などによると、松岡氏の資金管理団体「松岡利勝新世紀政経懇話会」は、事務所所在地を家賃のかからない衆院第1議員会館に置いていた。
しかし報告書には、同団体が「事務所費」として、01年に2642万円、02年に2475万円、03年に2632万円、04年に3166万円、05年に3359万円を支出したと記載。これらの金が何に使われたのか、明らかになっていない。
松岡氏は外遊先のパリで、記者団に対し「事実に基づいて積み上がった経費がそれだけあるわけで、必要な経費がそれだけの額に上っている」と説明し、「架空の経費とか付け替えは一切ない」と断言した。
総務省によると、事務所費には家賃のほか火災保険や電話使用料、切手代など事務所の運営維持費に必要な経費が含まれる。ただ、議員会館を事務所とした場合の事務所費は年間数十万円が通例。数千万円単位に上ることは極めて不自然だ。
松岡氏は昨年、出資法違反容疑で福岡県警の家宅捜索を受けたコンサルティング会社の関連団体から、100万円分のパーティー券収入を得たにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載していなかったことが発覚。直後の会見で、この関連団体について「一切の関係がない」と語った。しかしその後、秘書が内閣府に対し、同団体のNPO法人申請をめぐる審査状況を照会していたことが判明している。
事務所経費をめぐっては、佐田玄一郎前行政改革担当相の政治団体が事務所の実態がないのに、11年間にわたり事務所費など約7800万円を記載し、昨年12月に辞任に追い込まれたばかり。
今後、松岡氏から納得できる説明がされなければ、佐田氏同様、進退問題に発展する可能性もありそうだ。
(2007年1月11日06時05分 スポーツ報知)
最終更新:2007年01月12日 02:12