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オカシイ世の中覚え書き

2月1日 久間防衛相 反米発言を繰り返す理由 (ゲンダイネット)

久間章生防衛相が“問題発言”を連発している。イラク戦争評価から普天間基地移転問題まで、米国政府を逆なでする発言ばかりだが、永田町では「久間は、米国ベッタリの安倍に対して大臣の椅子をかけていさめている」ともっぱらである。


 物議をかもしている久間発言をおさらいすると――(1)昨年12月、国会で「政府はイラク戦争を支持すると公式に言っていない」(2)1月24日の講演で「イラク開戦は、核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ大統領は踏み切ったのだろうが、その判断が間違っていたと思う」(3)27日の地元の講演で、普天間基地の移転問題について「私は米国に『あんまり偉そうに言うな。日本のことは日本に任せてくれ』と言っている。県知事の意見も聞き入れながらやっていかなければならないが、米国は根回しが分からない」

 こうした発言はまったく正論だが、当然、米国側の猛反発を招き、閣内不一致として問題になる。そのため「イラク戦争不支持」は翌日に「私の間違いだった」と撤回し、「ブッシュの判断間違い」についても「感想といえども言わない方がよかった」とトーンダウンしている。

 しかし、ぽっと出の新人ならまだしも、久間は当選9回のベテランで防衛族のドン。発言が物議をかもすことは百も承知だ。そこで永田町では失言ではなく確信犯だと見られている。では、その真意は何なのか。ベテラン幹部の解説。

「久間は昭和15年の戦中生まれで、相当な苦労人だ。早くに父を亡くし、東大在学中にはアルバイトで学資だけでなく、郷里・長崎の母親と弟たちに仕送りをしていた。それは農林省入省後も変わらなかったという。敗戦後の日本人の苦労を身に染みて体験しているのです。昨年8月、総裁選の準備をする安倍と食事をした際、久間はふたつのことを諭したそうです。ひとつは戦争の悲惨さ。もうひとつは議員になって金で苦労する中、闇の紳士・許永中と交流したため、そのことが何年も尾を引いたということです。安倍は真剣に聞いていたそうですが、若造ばかりの安倍政権の防衛・外交があまりにもブッシュの言いなりだから、ブレーキをかけているのです」

 久間の発言に怒った米国は1月上旬に予定されていた日米安保協議委員会(2+2)や防衛相会談の日程を決めていない。米国の意向に沿って久間を更迭するのか、それとも久間の正論に従うのか。安倍のジレンマである。

【2007年1月29日掲載記事】



[ 2007年2月1日10時00分 ]

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最終更新:2007年02月02日 01:58