【教育内容】
○ 教育目標に関する上記①(英語のスキルをより重視する)及び②(国際コミュニケーションをより重視する)の考え方に基づいて、国語力の育成との関係、中・高等学校における英語教育との関係についての検討を踏まえて、具体的な教育内容を検討すると次のような内容が考えられる。
○ 上記①の目標を踏まえると、それに即した教育内容としては、例えば、英語の歌、物語、会話などに接することにより、英語の音に慣れること、聞くことを中心としながら、関連して、話すことなど音声面での言語活動が基本となると考えられる。その際、基本的な単語や表現例を用いて英語で聞くこと、話すことなどの言語活動を行うことが考えられる。(なお、読むこと、書くことについても、一定の単語、慣用表現を小学校段階において学習することも考えられるとの意見がある。)
○ 上記②の目標を踏まえると、それに即した教育内容としては、例えば、実際に英語でコミュニケーションを行ってみることにより、日本語とは異なる言語に触れ、言語の面白さ、豊かさ等に気づかせることが基本となると考えられる。その際、例えば、挨拶をする、簡単な質問をする、自分の好みを伝えるなど、簡単な表現を理解したり、用いたりする等の言語活動を行うことが考えられる。また、ジェスチャーなどの非言語的手段の役割を理解させること、多様なものの見方や考え方を理解させること、言語や文化に対する関心を高め、理解を深め、これらを尊重する態度を身に付けさせること等が考えられる。
○ 上記の①と②の教育目標をどのように組み合わせるかによって、具体的な教育内容が設定されることとなる。仮に、上述のように、②の考え方を基本として、①の考え方を組み合わせることとすると、次のような教育内容が考えられる。
- 例えば、自分の好きなものについて話すという言語の使用場面を設定して、実際に英語を使って、自分が好きな食べ物について話しあったりする(コミュニケーション)。その際、国語科の内容とも関連させながら、日本語になった外国語にはどのようなものがあるかを学習する(言語・文化理解)。また、apple,orange などの単語を通して英語の音声に触れてみたり、I like apples. などの表現例を使ってみたりする(スキル)。
- 例えば、友達を誘うという言語の使用場面を設定して、実際に英語を使って、自分が好きな遊びに友だちを誘ってみる(コミュニケーション)。その際、日本の遊びと世界の遊びについて比較対照してみる(言語・文化理解)。また、ohajiki, baseball などの単語を通して英語の音声に触れてみたり, Let's playohajiki. などの表現例を使ってみたりする(スキル)。
○ 外国語専門部会としては、子どもにとって身近な言語の使用場面を設定し、英語でのコミュニケーションを体験させることでコミュニケーションに対する積極性を身に付けさせるとともに、それに適したテーマで言語や文化(国語や日本の伝統文化など)について理解させることを基本とすることが適当であると考える。その際、テーマにふさわしい基本的な単語や表現例を用いることなどにより、音声面を中心としたスキルを身に付けさせることを組み合わせていくことが望ましいと考える。また、英語を学ぶことで、異文化理解だけでなく、国語や我が国の文化についても併せて理解を深めることができるような内容とする必要があると考える。こうした考え方を基にして、今後さらに専門的な検討を進める必要がある。
最終更新:2007年03月22日 01:27