オカシイ世の中覚え書き

米メディアが警戒する安倍首相初訪米の中身5

新聞独占インタビューを許しても、その影響力はそれぞれの新聞の販売地域にしか及ばないが、「TIME」「Newsweek」なら、その影響は全米に及ぶ。だから宮内省も天皇訪米をPRするために、「Newsweek」独占インタビューを許したのである。

PRのつもりが批判の的になった独占インタビュー


今回の「Newsweek」の記事も、安倍首相側としては、訪米のPRのために独占インタビューを許したつもりになっているようだが、実際に出てきたものを見れば、前述したように全くPRになっていない。それどころか、いかにシンゾー・アベが危ないことを考えている政治家であるかが、うかがえるような記事の作りになっている。

見出し、写真、割り付け、写真のキャプションで、それは明らかすぎるほど明らかだが、活字の部分でも、安倍首相に対する警戒心があからさまに出ている。

一応独占インタビューの中で、安倍首相は、いちばん気にかかっていた慰安婦の問題で謝罪し、河野談話の線に戻ることを言明して、それなりの火消しに成功しているようだが、地の文では、

「アベは心の底では保守派のナショナリストであり、繰り返し日本独自の立場を主張しようとしている。しかし、周辺諸国はまだ日本のそのような主張を受け入れる心の準備ができていない」


などと批判が加えられている。また、さまざまの識者の発言を引用する形で、

「日本の戦争責任を否定する歴史修正主義者は、平和憲法の改正をめざしている。もっと攻撃的な外交政策を可能にし、国際社会での発言権を強めるためだ。こうした動きや、慰安婦問題をめぐる安倍晋三首相の言い逃れは、当然のことながら近隣諸国の神経を逆なでしている」(フィル・ディーンズ テンプル大学教授)

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最終更新:2007年05月06日 18:40