ここでもう一つ言っておけば、この中東歴訪で、なにか華々しい結果を残すことができたら、それはそれで大問題なのである。アメリカとの関係を大変に悪いものにすること必至だからである。
アメリカがイラクで多くの国民の血を流し、多大の戦費をつぎこんで、泥沼の戦争をつづけているのに、それによって得たものがほとんどないという状況において、アメリカでは国中に不満の声がうっ積しているというときに、とっくにイラクの泥沼から抜けだした日本が、アメリカもほしくてたまらなかった石油利権をうまうま手に入れるというようなことになったら、それこそアメリカは、トンビにアブラアゲをさらわれたような気持ちになって怒り狂うにちがいないのである。
それより先に、今回の訪米でアメリカが安倍首相を冷たくあしらうのも、この訪米のあとに用意されている中東歴訪の旅にアメリカがすでに不快感を持っているからなのかもしれない。実は先の「Newsweek」のインタビューでも、アメリカ側がしつこく聞いていることの一つが訪米後の中東訪問のことなのである。
今回の訪米、中東訪問、日本のためにいいことが何もなしという結果に終わるかもしれない。
安倍首相という人は、どうもやることなすこと、深い考えなしに、ついついアサハカなことをしてしまうという性癖をお持ちのようだ。
最終更新:2007年05月06日 18:45