急性細気管支炎 - まとめ

 

 

病態生理
末梢気道狭窄の原因
・細気管支の浮腫
・上皮細胞の脱落
・粘液による狭窄

 

 

 

治療
推奨されている治療
・酸素投与
・輸液
・鼻腔吸引

酸素投与
・SpO2 92%以上を目標として酸素投与を行う
・気管支拡張薬が投与されている場合には, SpO2 95%以上を目標とする.

輸液療法
・脱水に至る原因:
 ・多呼吸による水分喪失増加
 ・呼吸困難などによる水分摂取量の減少

鼻腔吸引
・AAPおよびSIGNのガイドラインでいずれも推奨されている.

気管支拡張薬
・Cochrane Reviews(2014)では症状の改善なく, 無効と結論づけている.
・AAPのガイドライン(2014)では使用すべきでないとしている.
・エピネフリン吸入とデキサメタゾン内服が入院率の低下に有効であったとする報告はある.

ステロイド
・全身投与や吸入でのステロイドの単独使用は効果がないとされている.
・AAPのガイドライン(2014)では重症度を問わず副腎皮質ステロイドの全身投与はすべきではないとしている.

高張性食塩水吸入
・3%高張性食塩水の吸入は入院期間の短縮が見込めるとされている.

最終更新:2015年07月26日 11:35