(1) Clinical Characterization of Gastroenteritis-Related Seizures in
Children; Impact of Fever and Serum Sodium Levels; J Child Neurol. 2011;
26(11): 1397-400
発熱の有無は痙攣の特徴に影響をあたえなかった. また, 発熱を問わず,
軽度の低ナトリウム血症がある児の方が痙攣が長かった.
(2) A comparative study of febrile and afebrile seizures associated
with mild gastroenteritis. Brain Dev 2013;
35(7): 636-40
・有熱群と比較して無熱群では1日に複数回の痙攣を起こす頻度が高かった.
・無熱群と比較して有熱群では5分以上の痙攣を起こす頻度, 痙攣の既往がある頻度が高かった.
(3) Comparison between febrile and afebrile seizures associated
with mild rotavirusgastroenteritis.
Seizure 2013; 22(7): 560-4
・熱性痙攣群と比較して無熱性痙攣群では以下の特徴を認めた.
・先行する消化器症状のある期間が有意に長い(2.8±1.0日 vs. 1.3±0.8日)
・痙攣発作のエピソードが多い(3.0±1.6 vs. 1.7±1.0エピソード).
・局所型痙攣の頻度が高い(33.3% vs. 6.0%)
(4) Clinical features of benign convulsions with mild gastroenteritis in Chinese
infants. World J Pediatr 2013; 9(1): 73-5
発症のピークは2病日目で, 72.92%は群発痙攣を呈した. 39.58%の患者は疼痛や啼泣で痙攣が誘発された.
便培養で53.83%の患者からロタウイルスが検出された.
(5) Efficacy of antiepileptic drugs in patients with benign convulsion with
mild gastroenteritis. Brain Dev 2004; 26: 164-7
第一選択薬としてジアゼパムは38%, フェノバルビタールは40%, リドカインは100%で有効であった.
(6) 軽症胃腸炎に伴うけいれんに対するphenobarbital静注療法. 脳と発達 2012; 33: 461-4
痙攣群発した24例にフェノバルビタール 10mg/kg単回投与し, 全例で痙攣は終息した.
(7) 軽症胃腸炎関連けいれん患者における血液, 生化学的変化の検討. 脳と発達 2011; 43: 282-4
胃腸炎患者において, 痙攣を認めなかった患者と比較して痙攣を発症した患者では男女比, 血清尿酸値, 血清クロール値で有意差を認めた. また,
痙攣発症患者では全例で尿酸値は高値であった(平均±SD 10.0±2.2mg/dL)
(8) 軽症胃腸炎に伴うけいれんで入院した18例の臨床像と治療効果の後方視的検討. 脳と発達 2013; 45: 62-63
胃腸炎症状発現から痙攣発症までの時間は平均2.2日, 便中ロタウイルス抗原は約半数で陽性であった.
phenytoin(10mg/kg/dose)が全使用例(12/12)で有効であった.
(9) 「軽症胃腸炎に伴うけいれん」の臨床像. 小児科臨床 1999; 52: 51-55
胃腸炎症状発現から痙攣発症までの期間は平均2.0日, 便中ロタウイルス抗原は約半数で陽性であった. 経過中の下痢の最大回数は約半数で4回以下であった.
再発は7.7%(2/26)でみられた.
(10) 軽症胃腸炎関連けいれんに対する少量carbamazepine療法 2005; 37: 493-7
CBZ 5mg/kg/dose 1日1回投与で93.8%(15/16)で再発がみられなかった.
diazepamは全投与例(14/14)で再発がみられた.
(11) Transient splenial lesions in children with “benign convulsions with
gastroenteritis”. Brain Dev. 2007; 29: 519-21
CwG患者2名でのMRIのDWI所見で一過性の脳梁膨大部異常を認めたことを報告.