細菌性髄膜炎 -関連論文メモ

(1) Cerebrospinal Fluid TNF-α, IL-6, IL-8 in Children With Bacterial Meningitis. Pediatr Neurol 2014; 50: 60-5
 ウイルス性髄膜炎やコントロールと比較して, 細菌性髄膜炎では髄液TNF-α, IL-6, IL-8は有意に上昇していた.

(2) Antithrombotic Therapy for Secondary Stroke Prevention in Bacterial Meningitis in Children. J Pediatr 2014; 165: 799-806
 細菌性髄膜炎に合併した脳梗塞の症例における脳梗塞再発予防のためのアスピリン, もしくはヘパリンを用いた抗血栓療法は安全であり効果があることが示唆された. アスピリンよりもヘパリンの方がより効果があるかもしれないことも示唆された.

(3) Brain Magnetic Resonance Imaging of Infants with Bacterial Meningitis. J Pediatr 2014; 165: 134-9
 細菌性髄膜炎に罹患した12か月未満の児111人を対象とした研究では68%(75/111)で入院中にMRI施行され, 以下の様の所見が得られた: 軟膜増強(57%), 脳梗塞(43%), 硬膜下膿瘍(52%), 脳炎(26%), 水頭症(20%), 膿瘍(11%).81%の患者で異常所見を認めたものの, 19%(14/75)の患者では正常であった.
 

最終更新:2015年04月23日 11:25