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天国のブチャさんナラさん第二幕

NR 「幼い頃、聞かされていたのとは、全く趣の異なった『天国』。ひょんな事から道連れとなったホルマジオを伴い、ブチャラティとナランチャは、アバッキオの姿を求めて旅をしていた」

ナラ 「あぁーあ、しっかし、アバッキオどこに行っちゃったんだろうなぁ」
マジオ「アバッキオっていうと、お前らのチームのロン毛か」
ナラ 「うん…オレ達より先にこっちに来ているはずなんだけど…あっ!」
ブチャ「どうした?」
ナラ 「もしかしたらさ…アバッキオの奴、あの時ホントは死に掛けてただけで、今はジョルノ達に見舞いされながら入院してるとかじゃないか?」
ブチャ「…だったら…ジョルノの奴につっかかってばかりで、なかなか退院できないでいるんだろうな」
ナラ 「そうだよ。だいたい、アバッキオがブチャラティを待ってないわけないし!」
マジオ「…ま、遺して来ちまった以上、死人がやれる事はないだろ。生きてる奴は生きてる奴で、それなりにやってるだろうさ」
ナラ 「気になるモンは仕方ねえだろ!首根っこへし折るぞ、この野郎…ッ!」
マジオ「おいおいおい~…死んでも怒りっぽいのは直らねぇのかよ」
ブチャ「…ナランチャ。ホルマジオに、偵察してきてもらう。『エアロスミス』を」
ナラ 「…わかったよ…『えあろすみす』」
マジオ「よっと。そんじゃー、行ってくるぜ」
ブチャ「ああ…ナランチャ、怒っているのか?」
ナラ 「…別に」
ブチャ「待て、ナランチャ。まだ偵察が終わっていないんだぞ?迂闊に動くな」
ナラ 「どうせ、オレたち死んでいるんだぜ?なら、これ以上何があっても変わらないだろ?」
???「撃てぃッ!」
ナラ 「うわぁっ!?…な、なんだぁ?」
ブチャ「ナランチャ、大丈夫か!?」
ナラ 「痛ェーっ!何だよ、このちっこい穴っ!」
ブチャ「トゲでもない…穴の周りの擦過痕が銃にも似ているが…」
???「それ以上動くことは許さん」
ナラ 「誰だよ、てめぇ!?…どこにいやがる!ブチャラティ、見えないか!?」
???「立場が分っていないようだな…次は、腕ではなく耳でも撃ち抜いてやれば、よく分るか?」
ブチャ「待て。…そちらの要求は何だ?」
???「連れと同じく、頭の血の巡りが悪いようだな。今、場を仕切っているのは俺だ。…答えてもらおうか『貴様らは何者か』を」
ナラ 「っせーな!てめぇ、何人を見下してるんだよ!ブッ殺すぞ」
ブチャ「何者か…と問われて答えられるとするならば、名前しか無いな。死んじまっては、立場も何もないだろう」
???「…どうやら、新入りのようだな。『神』の遣いではないらしい」
ブチャ「…日本人、か?」
???「ブチャラティ、か。いつまでも『てめぇ』呼ばわりもムカツくな…俺も名乗っておこうか。俺は虹村形兆」
ナラ 「ケーチョ?」
形兆 「貴様の発音だと、どうにも間抜けた印象になるな…貴様らは依然、我が『極悪中隊』(バッドカンパニー)の展開する戦場の只中にいる。話を続けようか。」
ブチャ「その前に、ナランチャの手当てをさせてもらいたい…もしくは、お前の話を聞きながら手当てをさせてもらうか」
形兆 「よかろう。俺も、貴様達から聞かせてもらいたい話がある」
ナラ 「ンだよー…新入りから聞く話なんてあるのかよ」
ブチャ「いいから、ナランチャ…『座れ』」
ナラ 「…?う、うん…」
形兆 「全体、攻撃姿勢を維持したまま休めッ!…さて、ブチャラティ。貴様はナランチャよりは話が分りそうな男だ。無駄に時間をとらせずにすませてもらえるものと思うが。
    ああ、ちなみに忠告しておこう…死人とて、撃たれればそのように血も流す。…腹に鉛玉を抱え込むのはありがたくない経験に違いないよな?」
ブチャ「まったくだ」
形兆 「ちなみに、オレから尋ねたい事は一つ…『ジョナサン・ジョースター』という男を知っているか?」
ブチャ「…いや…?」
形兆 「そうか」
ブチャ「力になれなくてすまない。では…」
形兆 「待てィ!…貴様達をこのまま行かせるわけにはいかん」
ナラ 「何だよそれぇ!?」
形兆 「俺がこの近辺に潜伏している事を貴様達に知られてしまったのでな。ここに留まってもらおう…拒否権は貴様らには無いッ!」
ブチャ「…穏やかに去らせてもらえないだろう事は、分っていたが…」
形兆 「すでに、この場は制圧させてもらっているッ!全体、狙え筒ーッ」
ナラ 「ヘリコに戦車…なんなんだよ、コイツらっ!?」

NR 「窮地に陥ったブチャラティとナランチャ。形兆と名乗る男の操る兵器たちの銃口を向けられて二人に為す術は無いのか。『天国』に今、戦場が現れていた」

マジオ「偵察…か、いい口実だぜ。苦労人は、気を使うのが癖になってやがる…しょーがねーなぁ~…ん?あの木の上のちっこい奴らは…」
形兆 「勝手に動いたなら、最初にナランチャの足を撃つ。次に、貴様の肩を撃つ。最後に二人共に集中砲火を食らわせる」
ブチャ「オレは、お前がこの辺りにいたと触れ回るつもりは無い。それでも、か?」
形兆 「貴様の思惑はどうあろうと、オレは退かん。貴様も進ません。以上ッ…撃…」
ブチャ「『スティッキィ・フィンガーズ!』」
ナラ 「…地面がめくれて…ブチャラティが狙っていたのはこれか!?」
ブチャ「掴まれ、ナランチャ!開け『ジッパー』!」
形兆 「ぬうぅ…我が布陣がッ!」
マジオ「おーお、テーブルクロスひっぺがしたみたいに、ちっちゃい奴らが弾け飛んでやがる」
形兆 「アパッチ部隊、追撃せいッ」
マジオ「っと…気楽に眺めてる場合でもなさそうだな…」
ブチャ「さすがに、ヘリは動きが早いな…捕捉されそうだ」
形兆 「ふははははは!もう少しでナランチャの足がロックオンされるぞッ!」
ナラ 「本体を探さなきゃ…くっそぉ~ッ!死人の国じゃなかったら、さっさと見つけて蜂の巣にしてやるのに…」
ブチャ「いいから、足を引っ込めろ!」
形兆 「さて…ここから三手…いくぞ…ッ!」
マジオ「待て待て待て~…おーい、森にいるのはケーチョーだろ、お前!」
形兆 「何者だ…貴様ッ!」
マジオ「ケーチョー、お前、ヴァニラの野郎にやられた傷もまだ治ってねーんだろー?なのに、『スタンド使い』に勝負挑むなんて、本当、しょーがねぇ奴だな~」
形兆 「何者かと問うているッ!質問に答えろ!!」
マジオ「じゃあ、まずはヘリを戻せ。次にあいつらと事を構えないと約束してやれ」
形兆 「ッ…」
マジオ「お前、『神』相手に喧嘩を売りたいんだろ?…あの二人は、『悪魔』相手にも喧嘩売った奴らだぜ?雇ってやれよ」
形兆 「雇う…?」
マジオ「おっと…狙撃兵の用意は無しだぜ?…お前さんに損の無い話持ってきてンだからなー?」
形兆 「そして貴様にも損は無い、というわけか」
マジオ「とーぜんだろー?オレぁ金で命のやり取りやってたんだぜ?」
形兆 「よかろう…交渉再開する。あいつらに伝えてやれ」
マジオ「いーや、あんたが言ってやるんだ…それに伝えに行って、後ろから砲撃、なんてのはゴメンだしな。さ、その顔拝ませてやンなよ」
形兆 「断…」
マジオ「るのはカンベンな。戦力が欲しいのはオレの方も同じだからな…わりと」
形兆 「…フン…」
マジオ「一人でひっこんでて、『神』の手下どもに見つかってフクロにされたいわけじゃねーんだろぉ?」
形兆 「…全体、攻撃解除!警戒態勢になり、オレの援護につけィ!」
ナラ 「あ…ブチャラティ、なんか誰か出てきたぜ!…なーんか、ケガだらけだけど…あいつが、本体か!?」
ブチャ「…お前が、ケイチョウか?」
形兆 「ああ。貴様達に、再び問いたい事ができた」
ブチャ「問うために姿を現したのか?…大切な問いなのか?」
ナラ 「あっ…ちょっと、ブチャラティ、止まって大丈夫なのかよ!」
形兆 「答え次第で、予告どおりに進める」
ナラ 「またかよ!」
形兆 「…(ため息)…すまん。性分だ」
ブチャ「厄介な性分だな…さて、次の質問を聞こうか?」
形兆 「貴様達の目的を聞かせてもらいたい」
ブチャ「人を探している」
形兆 「貴様も…か」
ブチャ「レオーネ・アバッキオという男だ」
ナラ 「態度も口も悪い、黒い服着たロンゲ!」
形兆 「…態度の悪い、髪の長い男、か…心当たりが無いわけじゃない」
ナラ 「えッ!?マジかよ」
形兆 「だが…奴が、貴様達の捜している男だとするならば…ひどく変わった男を捜していたのだな」
ブチャ「…少々気に食わん態度をとったかもしれんが、アバッキオは悪い奴じゃあない」
形兆 「まぁ…とりあえず、奴のいる筈の所へ案内しよう」
ナラ 「…なんで急に態度変えてるんだよ。俺たちを蜂の巣にするなんて言ってた奴が」
形兆 「こちらにも要求はある。だが、利なくして動く奴などいないだろうが」
ブチャ「それもそうだな」
形兆 「…こっちだ。…安心しろ。オレが先に立って歩く。地雷を誤って踏まれても困るからな」
ナラ 「…仕掛けてたのかよ」
形兆 「基本だ」
マジオ「よっと…ありがとなー、ナランチャ。いー乗り心地だったぜ~」
ナラ 「てめー、ホルマジオ!オレらがえらい目に遭ってる間何やってやがったんだよー!」
マジオ「おいおいおい~…オレぁちゃーんと、向こうの方の偵察はやってきたぜ?ここで災難に遭っちまったのは可哀想な話だけどな…っつうか、なんかさっき嬉しそうにしてなかったか?」
ナラ 「おお。そうそうそう、そうなんだよ!聞いてくれよ、アバッキオが見つかったんだ!」
マジオ「良かったなー…探してたんだろ?」
ナラ 「早く行ってやらなくっちゃなー!…おい、ケーチョ!さっさと案内しろよー…」
ブチャ「…ケイチョウが態度を変えたのはお前の仕業か?」
マジオ「へっ…まぁ、好きなように考えな」

NR 「形兆と名乗る男に案内されて森を行く3人。果たして、ブチャラティとナランチャはアバッキオに会う事は出来るのか。森はどこまでも続いていた」

最終更新:2008年01月23日 22:31
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