作:?
外に目をやると空が曇っていた。
もしかしたら雨が降るのかもしれない。そうしたらどうしよう。今朝天気予報では降水確率と30%いっていたので
甘く見て傘は持ってきていない。
仕方がない、後でコンビニにより傘を買うことにしよう。そう思い
コンコンは教授のつまらない授業に耳を傾けるわけではなく
ウォークマンを取り出し、音楽を聴きながら眠りについた。
授業の終わりを知らせるベルが鳴り目を覚まし、横をみると友達はまだ寝ている。
仕方がないので強引に起こしコンビニへ向かった。
お昼休みということもあり、いつも通り混んでいる。
お昼ごはんを選ぶついでに傘を捜したがどうやら売り切れている模様。
コンコンはため息をつきサンドウィッチとコーヒーを持ってレジに並ぶことにした。
ベンチに座りながら友達と昼食を食べていると、雲行きがさっきより悪くなっている。
自分の心の中で授業をサボり早めに家に帰るかどうかの葛藤が起こっていた。
迷いに迷い、友達に家に帰る旨を告げ、コンコンは急いで学校を出てバス停へ向かうことにした。
バス停に向かっている途中、ポツリポツリと小降りの雨が降り出した。
急ぐ足をさらに速めバス停へ向かったが、本格的に降りだしビショビショになった。
バス停まで500mの所まで来たときコンコンの横をバスが通り過ぎていった。
マズイ
そう思い急いだが走り辛い。ゼミの説明会があったためスーツとハイヒールという格好で学校に来ていたためだ。
こんなことになるなら、こんな格好をして来なければよかった。そう悔やんだが仕方がない。
息を切らして走っていたため、確りと前を見ていなく人とぶつかりコンコンはこけてしまった。
すぐに顔を上げ前を見ると、無常にもバスは次のバス停へ向かい進んでいる。
肩をがっくりと落とし立ち上がり、ぶつかった人のほうへ向いた。
その人はスーツを着ていた。向かっている方向のことも考えると、おそらく同じ学校で年は同い年もしくはひとつ上だろう。
コンコンは呼吸を整え、
「ぶつかって申し訳ありませんでした。すごく急いでいたものでして。」
そう答えると、相手は傘をコンコンの方へ傾け
「ほら、早くしないと濡れますよ。どうぞ。」
そう言いコンコンを傘の中に入れた。
「もしよければ、こっちの傘かしますよ。私はこの傘がありますし。」
そういい、さしている傘より小さめの傘を差し出してきた。
「いえ、それは・・・ご迷惑でしょうし」
そうコンコンは言ったが、
「いえ、そんなことはありませんよ。」
そう優しく笑いながら差し出されている傘と、その人の顔を困惑しながら眺めていると
彼はコンコンの手に傘を握らせ、
「それでは。傘はまた会うことがあればその時にでも。」
そう言って学校のほうへと向かっていった。
これが生茶との出会いであった。
続かない
最終更新:2007年12月05日 22:37