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オープニング

作:ピザット・ネーヨ


ここは学園にほど近いマンションの一室。
そこには毛布にくるまった男(女)が一人。
近くに置かれたヤケにリアルなカエルの形をした目覚まし時計が、
自分の使命を果たそうと喧しく鳴いている。

「ピピピ、ピピピ、ピピピピピピピピピ……」
遠いところで、音が、聞こえる。
あまりにうるさかったから俺(私)が
「うるさいっ!」
と言うと、硬い手ごたえとともに「メメタァ!」と聞こえた。
さっきまで聞こえていたあの音は止み、その場に静寂が戻る。

(……いやちょっと待て、さっきの音はなんだ?)
そう思うと、意識が、覚醒していく。
目が覚めると、見慣れない天井が見える。
ここは「知らない天井だ」とか呟くところだろうが、俺(私)はあえて言わない。
そんなどうでもいいことを思いながら俺(私)はあたりを見回す。
段ボールだらけの部屋に置かれた机に乗っている鞄と、壁にかかった真新しい制服が見えた。
(ああ、今日から学園に行くんだったか)
俺(私)は今年度から共学校になった、ネアポリス学園に入学することになっている。
そんなことを考えながら俺(私)は、今の時間を見ようと時計を探した。
枕元に置いておいたカエルくん43号(目覚まし時計)は、壁にぶち当たっていた。
(またやってしまったか。)
低血圧な俺(私)は朝起きるときはいつもスタンド攻撃をしてしまうようだ。
自覚はないが、毎朝そんなことをやっているもんだからカエルくんはこれで43代目。
懐に結構な打撃を与えている。
そんなやった覚えのない自分の行いに反省しながら時計を見る。

「やばっ!」
そんな声が上がってしまう。
すぐ家を出ないと遅刻してしまうような時間であったからだ。
どんなに学校に近かろうとさすがに10分で行くには無理がある距離である。
しかしやらないと遅刻になってしまうから、俺(私)は急いで家を出る準備をした。
もちろん朝ごはんを食べる時間も惜しかったからおにぎりを持って家を出た。
俺(私)はパンくわえて走って女の子(男の人)にぶつかるようなラブコメ展開は期待していない。
そんなことより入学式に遅刻なんてしたら、教師に目をつけられてしまうかもしれないと思っていた。

俺(私)みたいに遅刻しそうな人はたくさんいるんだなあと、
通学路を疾走している他の生徒を見ながら、俺(私)も走っていると後ろから、
「おーい」
と声をかけられた。
立ち止まることなんてできないから肩越しに後ろを見ると、
真新しい制服に身を包んだ男と女がこちらに走り寄ってくる。
仕方ないので少し減速してやると見慣れた顔だった。
腐れ縁のある幼馴染たちだった。
男の方が、
「おいおい、入学式に遅刻かよ」
と言ってきた。
(第一声がそれかよ)
俺(私)は、
「お前も人のこと言えないだろうが」
と言ってやると、
女の方が、
「○○(主人公の名前)のことだから目覚まし時計をメメタァしたんでしょ」
返す言葉もありません。

体力の消耗を抑えるために俺(私)たちは言葉少なめに疾走した。
数分もしないうちに大きな門が見えてくる。そして門の向こうに大きな建物も見える。
(あれが今日から通うネアポリス学園か……)
走るスピードを落とさずに思う。
門に向って走る生徒がたくさんいる。
そんな光景を見て俺(私)は
(やっていけるかなあ)
と苦笑いをした。
(でも……)
校舎を見ながら
(楽しい毎日になりそうだ)
と笑った。

幼馴染(男)が
「なんだよ急に笑って気持ちわrげふぅ」
なんか言ったようだけど疲れていたのが門を目の前にして倒れてしまった。
さようなら、お前のことは忘れないよ。
幼馴染(女)は
明後日の方を見ていたみたいで気づいてないようだった。

毎日こんな感じになるのかな?












……目の前で門が閉じた。
さっそく教師に目をつけられ名前も覚えてもらいました。
ハァ……
最終更新:2007年12月14日 00:41
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