アットウィキロゴ

天国のブチャさんナラさん

天国のブチャさんナラさん第二幕


ナランチャ(以下ナラ)「ブチャラティ…オレ達が行くところって、どこなんだろうな」
ブチャラティ(以下ブチャ)「どこだろうと、オレは覚悟はできている。が…」
ナラ「あ、でも…アバッキオがいる所にきっと行けるだろ!?そしたら、アイツ一人じゃなくなるよな!」
ブチャ「だな。早く行ってやらなくちゃならないか」
ナラ「おっ!ブチャラティ、あれ、きっと天国の門だよ。早く行こうぜ!!」

???「オレ以外の黒髪の男が入ることは許可しないィィィイッ!」
<バギャァーーーz___ッン!>
???「ふあああ~!」
<ひゅーん>

ナラ「ぶ、ブチャラティ…いいのかよ、天国の門番だったらきっと天使だぞ!?」
ブチャ「何か伝染りそうだったんで、つい…」

NR 「幸の薄そうな男の妨害を撥ね退け、謎の門をくぐったブチャラティとナランチャ。
そんな二人の後姿を見送り、不敵に笑う影があった」

?????「だから止せって言ったのに…しょーがねーなぁ~っ」
ホルマジオ(以下マジオ)「まァ、オレは慎重だからなぁ~。抜け目無く行動して、念願はキッチリ果たすぜぇ」

ナラ「…なぁんか、嫌な感じがするなぁ…」
ブチャ「どうしたんだ、ナランチャ?」
ナラ「『エアロスミス』ッ!」
ブチャ「!?」
ナラ「…いやがった!すぐ傍だッ!」
ブチャ「どこにいやがる…?」
マジオ(ふふふ…ナランチャはレーダーに集中している。ブチャラティは、オレの存在を知らねぇ…完璧だ。これで、オレの念願は叶うぞ…)
ナラ「レーダーの真ん中だ…上かっ!?」
ブチャ(というか…死んで呼吸なんてしてないはずなのに…バージョンアップでもしたんだろうか…?)
ナラ「あ、これセンターマークだった」
マジオ「ぶふぁっwwwww」
ナラ「!!あ、あぁ~~~っ!あのデザインボーズ野郎っ!『エアロスミス』の上に取り付いてやがる!!」
ブチャ「あ…あの、レンタカーやら食料やら燃やした奴か!?」
ナラ「そうだよ。アイツのせいで、オレ、皆にボロクソに言われたんだぞ!」
マジオ「チッ、やっちまった!」
ブチャ「『スティッキィ・フィンガーズ』っ!」
マジオ「うおっ…腕を伸ばしてきやがった!?」
ナラ「やったぁ!ブチャラティ、そのまま握りつぶしちまえ!」
マジオ「まてまてまて!ちょっと待て!頼みがあるんだよ、ナランチャぁ~」
ナラ「知るかぁ~ッ!地獄に落ちろよ!」
マジオ「このホルマジオには夢がある!」
ブチャ「…!?」
マジオ「戦闘機乗りになりたかったんだ。しかもプロペラ機の!」
ブチャ「…確かに、パイロットは一度は憧れるな…」
ナラ 「ちょっとちょっと!!ブチャラティ、何動揺してるんだよ!!」
ブチャ「オレも、お前の『エアロスミス』を初めて見た時は、正直格好よさに感心したからな」
ナラ 「そりゃ…オレも、すっごく嬉しかったよ。ラジコンとか嫌いな男がいるわけないだろー?」
ブチャ「夢を共にする人間は…仲間と呼んでもいいんじゃないか、とオレは思うんだ」
ナラ 「え、違う…」
マジオ「さすがブチャラティ、漢(おとこ)だなっ!」
ブチャ「ナランチャから聞いている。あんたは自分も他人も小さく出来ると…」
マジオ「ああ、分ってるさ。あんたを乗せられるなら、ナランチャだってスタンドの出しがいがあるってモンだろ♪」

 
NR 「激闘(げきとう)の日々の果てに命を失ったブチャラティとナランチャ。比較的近い時間で地上を去ることになった
二人は、死者の世界を共に歩きだす事ができたが、彼らよりも先に死を迎えたアバッキオは
見当たらない。二人は、かつての敵、小人化したホルマジオを伴い黄泉路(よみじ)を行くこととなった」


ブチャ「しかし、さっきの男は…何者だったんだ?」
ナラ 「誰だったんだろ??…アバッキオに会えたら分るかな?」
マジオ「あー、あれはイルーゾォといってだな…」
?? 「そこで止まってもらおうか、ブチャラティ!」
ブチャ「!?…お前は!」
ナラ 「え、誰?あのスカした野郎ってブチャラティの知り合いなのかぁ?」
プロシュート(以下プロ)「ハッ…まさかあの世に来てまでお前と会う事になるとは思わなかったなぁ?」
ブチャ「どこに行くことになろうと、オレの腹は決まっている。そして、誰に会おうとも、オレは行く道をもう違え(たがえ)ない」
プロ 「全く以って同意するぜ、ブチャラティ…そして、オレの腹も決まっているんだ、ブチャラティ…ペッシぃっ!」
ペッシ「はいっ、兄貴ィ!」
プロ 「オレの本気を乗り越えたお前だが…死を通じて力を得たペッシを乗り越えることは出来るか!?」
ナラ 「ブチャラティ…」
マジオ「(初スクランブルか!?)」
ペッシ「頼むぜ、『覚悟を与えるもの』を…『ビーチ・ボーイ』!」

NR 「ペッシの手から放たれた『釣り針』ははるか彼方へ飛んでゆき、やがて、先端に小さな黒いものを引っ掛けて帰ってきた」

ナラ 「なんだよ、それぇ!?」
マジオ「…どう見ても蟻なんだが」
ブチャ「ああ…蟻に見えるな」
蟻(以下プッチ)「(む…ここは…ここは!まさか…)」

NR 「虫の身ながら、感涙に震えるプッチ。己が一度は夢見た『天国』に招かれたのだ。手にかけた弟や不幸に死なせた妹もどこかにいるのだろうか…?」

プロ 「ペッシィィィ!まさかゲテモノ食うのも覚悟のうちとか考えたんじゃねぇだろうなぁ?」
ペッシ「そんな…違うよ、兄貴ィ!」
プッチ「(ああ、神よ。矮小(わいしょう)なるこの身を哀れんでくださったのか。不遜(ふそん)にも御子(みこ)に成り代わらんとせんばかりの行いを成した私を許してくださるのか。『白蛇』(はくじゃ)を名乗った身にふさわしく、地を這う定めから解き放ってくださるのか…)」
マジオ「なぁ、ナランチャぁ。あの蟻、なんかプルプルしてないか?」
ナラ 「うわぁ~↓ホントだぁ…気持ち悪ぃ~」
ブチャ「それがお前達の覚悟か。オレの覚悟は、こうだ…開け、『ジッパー』ッ!」
プロ 「うぉお!?」
ペッシ「そ、そりゃないってー!?」
プッチ「(恵みを感謝いたします。大地に実りがもたらされるように、乾いた川に水が溢れるように、惜しみなき愛に私は頭を垂れます…)」

NR 「『スティッキィ・フィンガーズ』の拳が地を叩くと、ジッパーが三人を飲み込んだ」

ブチャ「アリーヴェデルチ」

NR 「天国に来たはずなのに、どうにもイメージとは合わない事態に内心首を傾げつつ、決め台詞を吐くブチャラティ。
果たして、アバッキオに再会する事はできるのか、そして、ここは本当に天国なのか。三人の旅は長くなりそうだった」

天国のブチャさんナラさん第二幕

最終更新:2007年10月27日 22:07
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。