1920年代の広告に見る栗林のカメラ

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栗林のカメラ第一号として、スピードレフレックスが発売されたのは1925年と考えられる。 この年のアサヒカメラに掲載されたスピードレフレックスの広告を下に示す。 #image(scan-3.jpg,height=480) (J.Baird著 Collector's Guide to Kuribayashi Petri Camerasより著者の了承を得て転載) 発売は神田の三栄堂本店であった。店主の二川栄介は1928年に「写真機全集」を出版している。 この本の中に栗林製のカメラの広告がいくつか掲載されている。 * ファーストカメラ #image(First.jpg,height=480) (二川栄介著 写真機全集 1928年広告) 広告の下部に「第一写真工業社」と記載がある。栗林製作所との関係は現在のところわかっていないが、 翌年のアサヒカメラに掲載された広告にはこのカメラの広告にFirst Camera Works の記載がある。 #image(asacame_1929-05-001.jpg,height=480) (アサヒカメラ1929年5月号広告:写真提供ジャンク大帝様) * ミクニカメラ #image(Mikuni.jpg,height=480) (二川栄介著 写真機全集 1928年広告) 広告の下部に "Tokyo Minagawa"と記載がある。翌年のアサヒカメラに掲載されたこのカメラの広告には 「ミクニカメラ製造元 皆川カメラ店」の記載がある。皆川カメラ店(皆川商店)は後に栗林製作所の カメラを「ファーストカメラワークス」のブランド名で販売している。 #image(asacame_1929-05-002.jpg,height=480) (アサヒカメラ1929年5月号広告:写真提供ジャンク大帝様) この広告には東京博覧会の受賞とメダルの写真が載せられている。これは1928年に開かれた大礼記念国産振興東京博覧会で 写真機(写真暗箱)では三栄堂(栗林)と小西六が優良国産賞を受領していることが当時の文献からわかる。 参考:http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1224945/419 (国産振興東京博覧会審査報告 : 東京商工会議所主催 大礼記念 1929年) * ルビースハンドカメラの謎 #image(Rubies.jpg,height=480) (二川栄介著 写真機全集 1928年広告) ところが、芙蓉堂のホトデルックス、ルビースハンドカメラの広告にも東京博覧会受賞の記載がある。 これらのカメラも栗林製のカメラである可能性があるが、現在のところ情報不十分である。 なお、上述のBaird著書の栗林製カメラのリストにはこれらのカメラは含まれていない。 1958年10月のPHOTO35という雑誌には栗林庸夫氏(当時常務)の話として、栗林が芙蓉堂にカメラを提供していたと記載されている。 (文責:2chペトリスレ264 情報募集中!)

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