#image(http://www52.atwiki.jp/petri?cmd=upload&act=open&pageid=66&file=ES_AUTO.JPG) ・ES AUTO |レンズ|C.C.ペトリF1.7/40mm 4群6枚| |シャッター|SEIKO ESF 2〜1/1000秒 オートフラッシュマチック機構(強制発光可)フラッシュ撮影時1/20 セルフタイマー内蔵| |露出計|CdS使用 EV0.5(F1.7-2秒)~EV17(F11-1/1000)| |対応フィルム感度|ISO(ASA)25~800| |フラッシュ|シンクロX接点 ホットシュー、シンクロターミナル| |焦点調節|二重像合致式距離計連動 パララックス補正マーク| |重量・大きさ|125x80x59mm 550g| |価格|¥33,000| |発売|1974年6月(国内)| ・ES AUTO F2.8 |レンズ|ペトリF2.7/38mm 3群4枚| |シャッター|SEIKO ESFB フラッシュ撮影時1/20| |露出計|CdS使用 EV6-EV17| |対応フィルム感度|ISO(ASA)25~800| |フラッシュ|シンクロX接点 ホットシュー| |焦点調節|二重像合致式距離計連動 パララックス補正マーク| |重量・大きさ|124x79.5x60mm 480g| |価格|¥24,800| |発売|不明| ・ES AUTO レンジファインダー、電子式プログラムシャッター搭載。ペトリコンピュータ35ではシャッターは内製されていたが、この機種ではセイコー製のものが採用された。現UCS社長でペトリOBの渡邉勝明さんによると、本社工場で組み立てを行っていたとのこと。 鏡胴部には絞り値とAからGまでのアルファベットの記された操作環があり、通常撮影時はどの位置でもプログラム制御となるが、ホットシューにフラッシュを装着すると押されるスイッチが内蔵されており、フラッシュを取り付け、背面のスライドスイッチをAにセットすると低輝度自動発光モードに、Fにセットすると強制発光モードとなる。また、鏡胴部の操作環を裏蓋記載の表とフラッシュのガイドナンバーを照合しながらA-Gいずれかにセットするとフラッシュマチックとなり、絞り値にセットすると手動絞り・1/20一速によるフラッシュ撮影となる。セイコーESFを搭載した同時期の他社機(ミノルタハイマチックE、リコーエルニカ35等)に比べ、フラッシュ装着が必要とは言え、手動絞りが使える点で優れている。 国内発売は1974年であるが、1972年にPETRI Computer Ⅱとして発売されたとする資料がある。また、「ES AUTO」の部分のみプレートを貼ったモデルの写真が日本カメラショー総合カタログにみられる。このことから、当初PETRI Computor Ⅱだったのを、PETRI ES AUTOに名称変更したか、あるいは輸出先により名称を変えていた可能性がある。 また、カメラ名標記をボディ刻印としたもの、銘板の貼りつけとしたタイプがある。 ・ES AUTO F2.7 3群4枚の38㎜/F2.7を装備し、セルフタイマーとフラッシュマチック、シンクロターミナル、バッテリーチェックランプが省略された。フラッシュマチック機構を装備していないことから、背面のスライドスイッチも装備されておらず、フラッシュ撮影は手動絞り、1/20である。 また、シャッターはビハインド形式となっており、ボディの意匠こそES AUTOそのものだが、まったく仕様が異なっており、名称も区別されていることから別機種として扱うべきと考えられる。 38㎜/F2.7付きのES AUTO。セルフタイマーとバッテリーチェックランプがなく、レンズ周りや鏡胴部の意匠も40mmF1.7付きとは大きく異なる。 #image(http://www52.atwiki.jp/petri?cmd=upload&act=open&pageid=66&file=ES_AUTO2.JPG) CarenaにOEM供給されたモデル Carena Computer II(写真提供 怪鳥様) 世界のカメラと写真用品79年版に掲載されており、ペトリカメラ倒産後の78年のフォトキナに展示されたことがわかっている。 #image(20D26892.jpg) &link(PETRI ES AUTO 形態分類表){http://www52.atwiki.jp/petri/pages/257.html}