PETRI ES AUTO

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PETRI ES AUTO - (2019/07/15 (月) 22:58:20) のソース

#image(http://www52.atwiki.jp/petri?cmd=upload&act=open&pageid=66&file=ES_AUTO.JPG)

●ES AUTO
|レンズ|C.C.ペトリF1.7/40mm 4群6枚|
|シャッター|SEIKO ESF 2〜1/1000秒 オートフラッシュマチック機構(強制発光可)フラッシュ撮影時1/20 セルフタイマー内蔵|
|露出計|CdS使用 EV0.5(F1.7-2秒)~EV17(F11-1/1000)|
|対応フィルム感度|ISO(ASA)25~800|
|フラッシュ|シンクロX接点 ホットシュー、シンクロターミナル|
|焦点調節|二重像合致式距離計連動 パララックス補正マーク|
|重量・大きさ|125x80x59mm 550g|
|価格|¥33,000|
|発売|1974年6月(国内)|

●ES AUTO F2.7
|レンズ|ペトリF2.7/38mm 3群4枚|
|シャッター|SEIKO ESFB フラッシュ撮影時1/20|
|露出計|CdS使用 EV6-EV17|
|対応フィルム感度|ISO(ASA)25~800|
|フラッシュ|シンクロX接点 ホットシュー|
|焦点調節|二重像合致式距離計連動 パララックス補正マーク|
|重量・大きさ|124x79.5x60mm 480g|
|価格|¥24,800|
|発売|不明|

●ES AUTO
レンジファインダー、電子式プログラムシャッター搭載。ペトリのレンズシャッター機の中で最も大口径のレンズを装備する。

ペトリコンピュータ35ではシャッターは内製されていたが、この機種ではセイコー製のものが採用された。現UCS社長でペトリOBの渡邉勝明さんによると、本社工場で組み立てを行っていたとのこと。

鏡胴部には絞り値とAからGまでのアルファベットの記された操作環があり、通常撮影時はどの位置でもプログラム制御となるが、ホットシューに、フラッシュを装着すると押されるスイッチが内蔵されており、フラッシュを取り付けるとシャッター速度が1/20になり、背面のスライドスイッチをAにセットすると低輝度自動発光モードに、Fにセットすると強制発光モードとなる。また、鏡胴部の操作環を裏蓋記載の表とフラッシュのガイドナンバーを照合しながらA-Gいずれかにセットするとフラッシュマチックとなり、絞り値にセットするとマニュアルフラッシュ撮影ができる。セイコーESFを搭載した同時期の他社機(ミノルタハイマチックE、リコーエルニカ35等)に比べ、フラッシュ装着が必要とはいえ、絞りがマニュアルで設定できる点で優れている。

国内発売は1974年であるが、1972年にPETRI Computer Ⅱとして発売されたとする資料がある。また、「ES AUTO」の部分のみプレートを貼ったモデルの写真が日本カメラショー総合カタログにみられる。このことから、当初PETRI Computor Ⅱだったのを、PETRI ES AUTOに名称変更したか、あるいは輸出先により名称を変えていた可能性がある。

このほか、カメラ名標記をボディ刻印としたもの、銘板の貼りつけとしたタイプがある。

【作例】 
・開放?(いつかはペトリ) 
http://photozou.jp/photo/photo_only/3096382/262365911?size=1024#content 
・開放? (いつかはペトリ)
http://photozou.jp/photo/photo_only/3096382/262365935?size=1024#content
・開放?(いつかはペトリ)
http://photozou.jp/photo/photo_only/3096382/262365934?size=1024#content
・半逆光の作例(いつかはペトリ)
http://photozou.jp/photo/photo_only/3096382/262365924?size=1024#content


●ES AUTO F2.7
ES AUTOのグレードダウン型。ES AUTOと比べると、レンズは3群4枚の38㎜/F2.7に改められ、セルフタイマーとフラッシュマチック、シンクロターミナル、バッテリーチェックランプが省略された。鏡胴部にA(オート)及び絞り値を設定する操作環があり、Aは通常撮影用のプログラムオートで、絞り値はフラッシュ撮影用で1/20秒にセットされる。低輝度自動発光の機能もないことから、背面のスライドスイッチも装備されておらず、フラッシュ撮影は撮影距離とガイドナンバーに応じマニュアルで絞りを設定して行う。
また、シャッターはビハインド形式となっており、ボディの意匠こそES AUTOそのものだが、価格及び仕様は大きく異なっており、取扱説明書の記載から、カメラの名称も区別されていることが伺えることから、ES AUTOとは別機種とみるべきと考えられる。

38㎜/F2.7付きのES AUTO。セルフタイマーとバッテリーチェックランプがなく、レンズ周りや鏡胴部の意匠も40mmF1.7付きとは大きく異なる。
#image(http://www52.atwiki.jp/petri?cmd=upload&act=open&pageid=66&file=ES_AUTO2.JPG)

CarenaにOEM供給されたモデル Carena Computer II(写真提供 怪鳥様)
世界のカメラと写真用品79年版に掲載されており、ペトリカメラ倒産後の78年のフォトキナに展示されたことがわかっている。
#image(20D26892.jpg)

&link(PETRI ES AUTO 形態分類表){http://www52.atwiki.jp/petri/pages/257.html}