他社ブランドのペトリマウントレンズ

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他社ブランドのペトリマウントレンズ」(2022/08/27 (土) 17:05:18) の最新版変更点

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他社ブランド(ペトリが生産した他社ブランドOEMレンズを除く)のペトリマウントで使用できる交換レンズについてまとめた。 交換マウントの詳細と、主にペトリに無い焦点距離、明るさ、機能のレンズについて以下に記す。(ペトリ製にもある焦点距離、明るさのレンズも他に多数あるが、基本的には省略している) 今のところ、ペトリ製以外でペトリマウント固定レンズ、EE対応レンズは発見できていないが、テレコンバーターではEE対応のものがある。 *TAMRON(タムロン) 初期はT2マウント(Tはタムロンの頭文字)のネジ込みマウント 。ネジ径42mm、ネジピッチ0.75mm。プラクチカマウント(所謂M42マウント)と径は同じであるが、ピッチとフランジバックが異なる。プリセット絞りで、絞りの連動機構はない。ペトリマウントのアダプタあり。 69年から自動絞り対応のアダプトマチックに移行。アダプトマチックは、アダプタ本体をネジ込みリングで締め付けて固定するスピゴットマウントで、T2マウントや派生したYSマウントとの互換性は無い。ペトリマウントのアダプタがあり、21mmf4.5、24mmf3.5、105mmf2.5、等のレンズがラインナップされた。 アダプトマチックの画像 #ref(写真 2019-01-07 22 51 46.jpg) #ref(写真 2019-01-07 22 52 31.jpg) [[中古市場でも確認することができる>https://megalodon.jp/2019-0101-0919-44/https://www.heritagecameras.co.uk:443/tamron-adapt-a-matic-auto-lens-mount-for-petri-breech-lock-slr-cameras-penta-ft-ii-flex-v6-v7-boxed-2355-p.asp]] その後バヨネットのアダプトールマウントに移行。ペトリマウントがアナウンスされたとの情報があるが、実在は確認できていない。 *KOMURA-(コムラー 三協精機) 60年代初頭のUNIマウントは、48mm径のねじ込みマウントでプリセット絞り。ペトリマウントのアダプタあり。 24mmf4、85mmf1.4、100mmf1.8、105mmf2、135mmf2等のレンズがラインナップされた。 その後の60年代後半にUNIAUTOマウントで自動絞りに対応。UNIAUTOマウントは独自のバヨネットマウント。 ペトリマウントのアダプタがあり。 24mmf2.8、24mmf3.5、90mmf3.5等倍マクロ、105mmf2.5等のレンズがラインナップされた。 70年代に入りコムラノンマウントに移行。UNIAUTOマウントとは互換性のないバヨネットマウントで、ペトリマウントは対応無し。 UNIマウントの画像 #image(http://www52.atwiki.jp/petri?cmd=upload&act=open&pageid=172&file=UNI%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%882.jpg) UNIAUTOマウントの画像 #image(http://cdn52.atwikiimg.com/petri/?cmd=upload&act=open&page=%E4%BB%96%E7%A4%BE%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA&file=DSC04555.jpg) *SIGMA(シグマ) 最初期の60年代はT2マウント。当時すでに12mmf8の魚眼があった。 その他、500mmのミラーレンズもラインナップされた。 71年からYSマウント。YSは、SIGMA創業者の山木とSYSTEMの頭文字。T(T-2)マウントに自動絞りを追加したもので、ペトリマウントのアダプタあり。 16mmf2.8、18mmf3.2、18mmf3.5、24mmf2.8、55mmf2.8、100mmf2.8等倍マクロ、100mmf2.8、135mmf1.8、200mmf2.8、300mmf4、等がラインナップされた。 シグマは80年代に入り固定マウントになるが、ペトリマウントは用意されなかった。 *SUN(サン) 60年代はT2マウント。70年代はYSマウントで、24mmf2.8、105mmf2.5、24-40mmf3.5 、38-90mmf3.5等あり。24mmはSUNTAR、105mmはAETNA、ROKUNAR、ブランドの物もあった。 80年代は固定マウントだが、ペトリマウントは用意されなかった。 YSマウントの画像 #ref(DSC07583.jpg) #ref(DSC07589.jpg) SUNTARはSUNの海外向けブランド。 #ref(DSC07894.jpg) 左はキヤノンFDマウント用アダプタ 中央ペトリマウント 右YSマウントレンズ FDマウントのような開放測光にも対応していたが、ねじ込み式のためマウント交換は絞りリングにねじ止めされた絞り値連動レバーをドライバーを使って脱着する必要がある。またFDマウントのシャッタースピード優先EEには対応していない。 *Soligor (ソリゴール) プリセットレンズは多くがT2マウント。 68年から自動絞り対応のAUマウントが販売された。海外ではT4マウントと呼ばれている。レンズとの接続はペトリマウントと同じブリーチロックで、ペトリマウントのアダプタあり。21mmf3.8、24mmf2.8、90-230mm等がラインナップされた。AU マウントを開発したのはトキナーで、多くがトキナー製と考えられ、トキナーブランドで固定マウントで販売していたレンズを交換マウント化して販売していたようだ。 AU(T4)マウントの画像 #ref(T4_maunt.jpg) マウント部はVivitar銘だが、後述のようにT4マウントのため互換性がある。 *Tokina(トキナー) 初期のプリセットレンズは47mm径のねじ込みHマウント。100mmf4、105mmf2.8、等がラインナップされた。 後期には一部T2マウントの物もあった。 その後、自動絞りに対応したネオマチック(TKレンズ)を発売した。AUマウントと同時期だが互換性はなく、タムロンのアダプトマチックのように、ねじ込みの固定リングで取り付けるスビゴットマウント。ペトリマウントは用意されなかったようだ。絞り値の表記が両回転方向あるのがその後のTXマウントに共通する外観上の特徴だが、TXマウントとは締め付けリングのロック部材の有り無し(ネオマチックはロック部材無し)で判断できる。 そして、ブリーチロック取り付けの、AU (T4)交換マウントを一部改良したTXマウントに変更された。ペトリマウントも販売されている。日本カメラショー総合カタログ1977年版VOL.58によれば、TXマウントは「PETRI FT」用と表記されており、シャッター優先自動露出のEEタイプに対応しておらずAU/T4マウントと同じもののようだ。 TXマウント対応レンズは、17mmf3.5、24mmf2.8、35-105㎜F3.5ズーム、70-150mmF4ズーム、80-200㎜F4ズーム等もラインナップされた。 ネオマチックとT4マウントの比較画像 #ref(TK_T4_maunt.jpg) 左のTK28mmレンズと中央のマウント部がネオマチック。右がT4マウント。(どちらもニコンFマウント用) 取り付け部以外の連動機構部品は共通のようだ。 *Kominar(コミナー) T2マウント。 85mmf1.8、等もラインナップされた。 T2マウントの画像 #ref(写真 2019-01-07 22 53 38.jpg) #ref(写真 2019-01-07 22 54 03.jpg) #ref(DSC02244.jpg) *vivitar(ビビター) T4、TX、マウントレンズ有り。トキナー製。 *IDENAR(イデナー) T2マウント。300mmf5.6、400mmf6.3、500mmf8あり。 *Kenko(ケンコー) 2倍テレコンバーターにペトリマウントのものが存在する。TELEPLUS MC4にはEE用のペトリマウントも存在する。 ペトリEE用のTELEPLUS MC4。「PTE」はペトリEE用の意味と思われる。絞り連動レバーに加え、開放F値伝達板を読み取る機構と、絞りを制御する押しピンが装備されている。 #ref(PTEテレプラスMC4.jpg) #ref(PTEテレプラスMC4マウント面.jpg) ペトリマウント用のAUTO TELEPULUS 2× こちらは「PT」となっている。 #ref(PTオートテレプラス2×.jpg) *海外製のレンズ ENNA Munchen novoflex ペトリマウントの表記があるが、固定マウントorM42プラスマウントリングなど詳細不明。
他社ブランド(ペトリが生産した他社ブランドOEMレンズを除く)のペトリマウントで使用できる交換レンズについてまとめた。 交換マウントの詳細と、主にペトリに無い焦点距離、明るさ、機能のレンズについて以下に記す。(ペトリ製にもある焦点距離、明るさのレンズも他に多数あるが、基本的には省略している) *ACCURA(製造メーカー不明) 日本製の交換レンズでペトリマウント固定のものが見られる。ペトリブランド以外のペトリ固定マウントの交換レンズは大変めずらしい。 ACCURAブランドの交換レンズの製造メーカーは不明。 [[ebayページのwebアーカイブ>https://directshop.qoo10.jp/shop/itm/RARE-Accura-135mm-f-2-8-Petri-FT-mount-prime-lens-Diamatic/304606875621]] *TAMRON(タムロン) 初期はT2マウント(Tはタムロンの頭文字)のネジ込みマウント 。ネジ径42mm、ネジピッチ0.75mm。プラクチカマウント(所謂M42マウント)と径は同じであるが、ピッチとフランジバックが異なる。プリセット絞りで、絞りの連動機構はない。ペトリマウントのアダプタあり。 69年から自動絞り対応のアダプトマチックに移行。アダプトマチックは、アダプタ本体をネジ込みリングで締め付けて固定するスピゴットマウントで、T2マウントや派生したYSマウントとの互換性は無い。ペトリマウントのアダプタがあり、21mmf4.5、24mmf3.5、105mmf2.5、等のレンズがラインナップされた。 アダプトマチックの画像 #ref(写真 2019-01-07 22 51 46.jpg) #ref(写真 2019-01-07 22 52 31.jpg) [[中古市場でも確認することができる>https://megalodon.jp/2019-0101-0919-44/https://www.heritagecameras.co.uk:443/tamron-adapt-a-matic-auto-lens-mount-for-petri-breech-lock-slr-cameras-penta-ft-ii-flex-v6-v7-boxed-2355-p.asp]] その後バヨネットのアダプトールマウントに移行。ペトリマウントがアナウンスされたとの情報があるが、実在は確認できていない。 *KOMURA-(コムラー 三協精機) 60年代初頭のUNIマウントは、48mm径のねじ込みマウントでプリセット絞り。ペトリマウントのアダプタあり。 24mmf4、85mmf1.4、100mmf1.8、105mmf2、135mmf2等のレンズがラインナップされた。 その後の60年代後半にUNIAUTOマウントで自動絞りに対応。UNIAUTOマウントは独自のバヨネットマウント。 ペトリマウントのアダプタがあり。 24mmf2.8、24mmf3.5、90mmf3.5等倍マクロ、105mmf2.5等のレンズがラインナップされた。 70年代に入りコムラノンマウントに移行。UNIAUTOマウントとは互換性のないバヨネットマウントで、ペトリマウントは対応無し。 UNIマウントの画像 #image(http://www52.atwiki.jp/petri?cmd=upload&act=open&pageid=172&file=UNI%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%882.jpg) UNIAUTOマウントの画像 #image(http://cdn52.atwikiimg.com/petri/?cmd=upload&act=open&page=%E4%BB%96%E7%A4%BE%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA&file=DSC04555.jpg) *SIGMA(シグマ) 最初期の60年代はT2マウント。当時すでに12mmf8の魚眼があった。 その他、500mmのミラーレンズもラインナップされた。 71年からYSマウント。YSは、SIGMA創業者の山木とSYSTEMの頭文字。T(T-2)マウントに自動絞りを追加したもので、ペトリマウントのアダプタあり。 16mmf2.8、18mmf3.2、18mmf3.5、24mmf2.8、55mmf2.8、100mmf2.8等倍マクロ、100mmf2.8、135mmf1.8、200mmf2.8、300mmf4、等がラインナップされた。 シグマは80年代に入り固定マウントになるが、ペトリマウントは用意されなかった。 *SUN(サン) 60年代はT2マウント。70年代はYSマウントで、24mmf2.8、105mmf2.5、24-40mmf3.5 、38-90mmf3.5等あり。24mmはSUNTAR、105mmはAETNA、ROKUNAR、ブランドの物もあった。 80年代は固定マウントだが、ペトリマウントは用意されなかった。 YSマウントの画像 #ref(DSC07583.jpg) #ref(DSC07589.jpg) SUNTARはSUNの海外向けブランド。 #ref(DSC07894.jpg) 左はキヤノンFDマウント用アダプタ 中央ペトリマウント 右YSマウントレンズ FDマウントのような開放測光にも対応していたが、ねじ込み式のためマウント交換は絞りリングにねじ止めされた絞り値連動レバーをドライバーを使って脱着する必要がある。またFDマウントのシャッタースピード優先EEには対応していない。 *Soligor (ソリゴール) プリセットレンズは多くがT2マウント。 68年から自動絞り対応のAUマウントが販売された。海外ではT4マウントと呼ばれている。レンズとの接続はペトリマウントと同じブリーチロックで、ペトリマウントのアダプタあり。21mmf3.8、24mmf2.8、90-230mm等がラインナップされた。AU マウントを開発したのはトキナーで、多くがトキナー製と考えられ、トキナーブランドで固定マウントで販売していたレンズを交換マウント化して販売していたようだ。 AU(T4)マウントの画像 #ref(T4_maunt.jpg) マウント部はVivitar銘だが、後述のようにT4マウントのため互換性がある。 *Tokina(トキナー) 初期のプリセットレンズは47mm径のねじ込みHマウント。100mmf4、105mmf2.8、等がラインナップされた。 後期には一部T2マウントの物もあった。 その後、自動絞りに対応したネオマチック(TKレンズ)を発売した。AUマウントと同時期だが互換性はなく、タムロンのアダプトマチックのように、ねじ込みの固定リングで取り付けるスビゴットマウント。ペトリマウントは用意されなかったようだ。絞り値の表記が両回転方向あるのがその後のTXマウントに共通する外観上の特徴だが、TXマウントとは締め付けリングのロック部材の有り無し(ネオマチックはロック部材無し)で判断できる。 そして、ブリーチロック取り付けの、AU (T4)交換マウントを一部改良したTXマウントに変更された。ペトリマウントも販売されている。日本カメラショー総合カタログ1977年版VOL.58によれば、TXマウントは「PETRI FT」用と表記されており、シャッター優先自動露出のEEタイプに対応しておらずAU/T4マウントと同じもののようだ。 TXマウント対応レンズは、17mmf3.5、24mmf2.8、35-105㎜F3.5ズーム、70-150mmF4ズーム、80-200㎜F4ズーム等もラインナップされた。 ネオマチックとT4マウントの比較画像 #ref(TK_T4_maunt.jpg) 左のTK28mmレンズと中央のマウント部がネオマチック。右がT4マウント。(どちらもニコンFマウント用) 取り付け部以外の連動機構部品は共通のようだ。 *Kominar(コミナー) T2マウント。 85mmf1.8、等もラインナップされた。 T2マウントの画像 #ref(写真 2019-01-07 22 53 38.jpg) #ref(写真 2019-01-07 22 54 03.jpg) #ref(DSC02244.jpg) *vivitar(ビビター) T4、TX、マウントレンズ有り。トキナー製。 *IDENAR(イデナー) T2マウント。300mmf5.6、400mmf6.3、500mmf8あり。 *Kenko(ケンコー) 2倍テレコンバーターにペトリマウントのものが存在する。TELEPLUS MC4にはEE用のペトリマウントも存在する。 ペトリEE用のTELEPLUS MC4。「PTE」はペトリEE用の意味と思われる。絞り連動レバーに加え、開放F値伝達板を読み取る機構と、絞りを制御する押しピンが装備されている。 #ref(PTEテレプラスMC4.jpg) #ref(PTEテレプラスMC4マウント面.jpg) ペトリマウント用のAUTO TELEPULUS 2× こちらは「PT」となっている。 #ref(PTオートテレプラス2×.jpg) *海外製のレンズ ENNA Munchen novoflex ペトリマウントの表記があるが、固定マウントorM42プラスマウントリングなど詳細不明。

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