FTEE

当時の広報写真 写真提供 元ペトリカメラの技術者 今関幸夫さん

レンズマウント ブリーチロック 自動絞り
シャッター 一軸不回転フォーカルプレーンB・1/2~1/500
露出方法 シャッター優先AE開放測光TTL
重量・大きさ 143.5x96x90mm 900g(F1.8付)
価格 ¥43,500(F1.8付)
発売 1969年11月

PETRI初めての、シャッター優先AE開放測光を採用。
1967年のカメラショーでペトリV6EEとして発表された。試作機にはFLEX EEと表記されている。
発表時フォーカルプレーンシャッターTTLAE機は世界初であったが、市販はコニカFTAに遅れをとり2番目(レンズ前群交換のキヤノンEXEEを数えると3番目)となった。
V6の基本的な構造はそのままにEE機能を組み込んだ形である。メーター指針をノコギリ板で絞り値に機械的に置き換える物であり、低価格機にもかかわらず構造はかなり複雑なものになっている。

EEはレンズマウントにピンを2個追加することで実現した。一つはEE時の絞り値を絞り込む前に設定するもの。もう一つはレンズ開放値の伝達用である。
ペトリのマウント
絞り込みのピンについては以前の機種と同様のため、EE機構は連動しないが、これまでのレンズも装着、撮影が可能になっている。
レンズ開放値の伝達は3段階、1.8-2、2.8、3.5-4しかないことが、アサヒカメラ1970年12月号のニューフェース診断室で指摘されていた。
メーカー回答で、部品点数をいたずらに増やさないためとの記述があり、コストを意識してのことと考えられる。

若干のバリエーションがあり、トップカバーのPETRIロゴの書体が白抜き(新)と黒抜きのものの2種類が存在する。また、取扱説明書の写真には、試作機又は初期のモデルの写真が使用されているものと思われ、巻上げレバーの形状がV6のプラスチック指当てがなく、V6と同じ皿型及び蛇の目のもの、セルフタイマー部の出っ張りが存在しないものが存在する。これらセルフタイマー部の出っ張りがなく巻上げレバーにプラスチックの指当てがないタイプは市販された形跡がある。


EE専用のレンズは、最盛期で以下の8種類がラインナップされていたようだが、中古市場で見かけるのは稀である。
PETRI EE AUTO 28mm F3.5
PETRI EE AUTO 35mm F2.8
PETRI EE AUTO 55mm F2.0
PETRI EE AUTO 55mm F1.8
PETRI EE AUTO 55mm F1.7
PETRI EE AUTO 55mm F1.4
PETRI EE AUTO 135mm F3.8
PETRI EE AUTO 200mm F4.0
PETRI EE AUTO 80-200mm F4.5
尚、この中で55mm F1.4は、後述するFA-1専用で、FTEE、FTEでは対応していない。

FTEE(PETRI黒抜き文字)
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FTEEの付属ケース
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【FTEE 初期モデルについて】
初期モデルはセルフタイマー部の出っ張りがなく、巻上げレバーもプラスチックの指当てがない。
他のパーツも相違点がある。また、セットされていた標準レンズ、EE AUTO 55mm F1.8(初期タイプ)
も絞りリングの切り抜き形状が異なっている。(被写界深度目盛部分以外はリングで覆われた
デザインであり、初期の取扱説明書でも同デザインのレンズが確認出来る。)
なお、本機は輸出用の固体であり、日本国内で流通していたかどうかは現時点では未確認。

写真上:初期モデル、写真下:一般モデル
セルフタイマー、レリーズボタン周りの形状が異なる。

写真左:初期モデル、写真右:一般モデル
シャッターダイヤル、フィルムカウンター色、巻上げレバーおよび化粧蓋の形状が異なる。

写真左:初期モデル、写真右:一般モデル
電池蓋の外周デザインが異なる。

写真上:初期モデル、写真下:一般モデル
EEレンズのピン押しレバーの形状が異なる。

FTEE黒モデル(写真提供:John Baird様)
最終更新:2017年03月04日 19:43