2020年9月23日 広島-福岡チャンピオンシップ第2戦

スコア

チャンピオンシップ 広島-福岡2回戦 MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(広島1勝1敗)
福岡 200 001 201 0-6
広島 002 030 010 4X-10
(福)清水、祝部、佐藤、宮苑、大藤、●宇佐美-皇后崎
(広)紫波、H舞弓、七川、シカティッチ、H竜胆、斎賀、○南風原-荒井、二神

戦評

 広島に移動して迎えるチャンピオンシップ第2戦。今日勝って星を五分に戻したい広島の先発は紫波、一方で連勝を決めてホームでの日本一決定の足掛かりにしたい福岡の先発は清水。

 試合は前節の逆転勝利の勢いのまま福岡が先手を奪う。初回、ツーアウト一塁の場面で4番・大友が打席に入ると、真ん中に入ったスライダーをジャストミート。引っ張られた打球は大きなアーチを描くとそのままレフトスタンドへ突き刺さる2ランホームラン。4番の一発で福岡が幸先良く2点のリードを奪う。

 しかし広島も満塁のピンチを凌いだ後の3回に反撃開始。先頭の麦藁がストレートを逆方向へ弾き返すと、打球は飛距離を伸ばしていってそのままライトスタンドへ消えるソロホームラン。一点差とすると、この後連打とフォアボールで満塁のチャンスを作り7番・中桐。ストレートを流し打ちすると三遊間を破るタイムリーヒットとなり広島がここで同点に追いつく。

 その後も5回にようやく三者凡退が記録される落ち着かない展開の中、裏の広島の攻撃。藤瀬のツーベースヒットを皮切りに一・三塁のチャンスを作ると、この場面で福岡は清水から祝部へスイッチ、広島は代打に伊集院を送るなど両ベンチが動きを見せる。この采配の結果は、代わり端の甘く入ったシュートを伊集院が逃さず捉えると、打球はバックスクリーンを直撃する勝ち越し3ランホームラン。起用に見事応えた伊集院が広島に3点のリードをもたらす。

 だが福岡も臆すことなく直後の6回、ワンアウト二塁から鳴上がセンター前へタイムリーヒットを放ち1点を返すと、7回にも広島三番手・七川から大友がタイムリーヒット。ここでさらに1点を加え一点差へ追い上げる。さらにこの後満塁とすると、代打・エミーリアのショートゴロの間に三塁ランナーが生還。わずか2イニングで再び試合を振り出しに戻す。

 追いつかれた広島は8回、フォアボールと連打でノーアウト満塁の大チャンスを作る。ここから代わった大藤の前に、ライト・野村のファインプレーもありツーアウトまでこぎ着けられるが、ここから中桐がストレートをしぶとくライト前へ弾き返し勝ち越しのタイムリーヒット。広島が再びリードを奪い、後は最終回を抑えるのみとなる。

 ところが福岡の執念も凄まじく迎えたその最終回、ワンアウトの場面で打席には月夜。斎賀のコースいっぱいに決まりそうなスライダーを強振すると、レフトへの飛球はグンと伸びてそのままフェンス越え。福岡が寸でのところで起死回生の一発を放ち、試合は三度振り出しに戻るとそのまま延長戦に突入する。

 延長10回、先程の同点弾で士気の上がる福岡打線を無失点で抑えた広島はその裏、ヒット二本とフォアボールでこの日三回目の満塁機を作ることに成功する。その後ツーアウトとなって迎えるは、一時勝ち越しの3ランホームランを放った伊集院。宇佐美の甘く入ったスライダーをフルスイングで捉えると、打球は文句無しの軌道を描いてライトスタンドへ飛び込むサヨナラグランドスラム。前節を超える乱打戦となった第2戦は、伊集院のサヨナラ弾含む7打点の大活躍で広島に軍配が上がり、1勝1敗の五分となった。

責任投手・本塁打

[勝] 南風原 1勝
[S]
[敗] 宇佐美 1敗
[本] 大 友 1号
麦 藁 1号
伊集院 1号
月 夜 1号
伊集院 2号

試合詳細

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打撃成績

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投手成績

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最終更新:2020年09月23日 23:45