スコア
オールスターゲーム 福岡PayPayドーム
全マ 000 230 010-6
全シ 010 003 002-6
(マ)
エロフ、H柳沼、黛、H奥田、H御剣、矢作-高城
(シ)萱村、木幡、琴吹ひ、守藤、真壁、さなえ、長峰-四方木田、鹿島
戦評
今年も開幕された夢の祭典、オールスターゲーム。第1戦は福岡の本拠地で執り行われた。シ・リーグの先発は両リーグトップの防御率0.47を誇る萱村(東京)、マ・リーグの先発はこちらも防御率0点台のエロフ(札幌)と好投手同士が一番手を任された。
初回は互いに三者凡退と上々の滑り出し。続く2回、萱村は先頭の武雷(熊本)にライト前ヒットを浴びるが後続を併殺に打ち取り、ピンチの芽を摘み取る。一方のエロフは大友(福岡)にフォアボール、森(大阪)と神崎(大阪)に連打を浴び満塁のピンチ。なんとかツーアウトにこぎつけるが、四方木田(東京)にスリーボールから投じたストレートはボールの判定。押し出しで1点を失うものの、この回は最少失点で切り抜ける。
3回、マ・リーグは礒江(札幌)が内野安打で出塁すると、すかさず盗塁を決めて二塁へ進み、今日初めてのチャンスを迎える。その後、萱村の暴投でワンアウト三塁とチャンスを広げるが、石田(横浜)のセカンド頭上への強烈な打球は月夜(福岡)がジャンピングキャッチ、宮島(横浜)の三遊間を破るかという当たりはカミュ(大阪)が横っ飛びでヒットを阻止。好守が光ったシ・リーグから得点を奪えずに終わる。しかしシ・リーグもその裏、ファインプレーを魅せたカミュのヒットを起点にワンアウト一・三塁と追加点のチャンスを作るが、後が続かず無得点に終わる。
4回、シ・リーグは二番手に木幡(福岡)が登板。しかしここでマ・リーグがルーキーに襲い掛かる。武雷、海老名舞(横浜)がフォアボールを選び、一・二塁とすると、ワンアウトから右川(熊本)がアウトローいっぱいの高速スクリューを器用に流し打ち。これが一二塁間を破るタイムリーヒットとなり、マ・リーグが同点に追いつくと、なおも一・三塁の場面から礒江の打席で木幡の投じたストレートがすっぽ抜けてキャッチャーが捕球できず。バックネットへボールが転がる間に三塁ランナーが還り逆転に成功する。リードを奪ったマ・リーグはその裏、エロフを抜いてリーグ1位の防御率を誇る柳沼(横浜)にスイッチ。先頭の森にヒットを浴びるが、後続を仕留めてきっちりリードを守る。
5回、マ・リーグは再び猛攻をかける。先頭の石田がヒットで出塁、盗塁を決めると、続く川浜(横浜)もレフト前ヒットで繋いで一・三塁のチャンスを作る。ここで宮島が打席に入ると、高速スクリューを逆方向へ弾き返した打球はファースト頭上を強襲。そのまま外野へ抜けた打球はライト線を転々。この当たりが走者一掃のタイムリーツーベースヒットとなり2点を追加する。この後ツーアウトとされるが伊集院(広島)がピッチャー強襲の内野安打で繋ぎ一・三塁とすると、シ・リーグはここで
琴吹陽奈(名古屋)を投入する。しかしこの代わり端のストレートを右川が仕留めてレフト前へタイムリーヒットを放ち、このイニング3点を挙げる。リードを広げたマ・リーグはその裏を柳沼が落ち着いて抑えて無失点で終了する。
6回、シ・リーグはルーキー・守藤(大阪)が4人目として登板。石田のヒットからピンチを招くが、後続を得意のストレートでねじ伏せて無失点で切り抜ける。するとシ・リーグはその裏、マ・リーグ三番手・ルーキー黛(横浜)の代わり端を攻める。先頭の豊川(名古屋)が真ん中のストレートを真芯で仕留めると、ボールはレフトスタンドへ文句無しのソロホームラン。この一発で1点を返すと、さらに大友・森・神崎が三連打で繋いで2点を返し、一点差へ追い上げる。その後、ワンアウト一・二塁となったところでマ・リーグは奥田(熊本)をリリーフへ送り出す。すると奥田が代打・赤弘(大阪)にいきなりデッドボールを与えて満塁とするが、後続をサードフライ、ピッチャーゴロに仕留めて見事リリーフ成功。ルーキーのピンチをルーキーが救い、なんとか同点を免れることに成功する。
試合の動きが慌ただしい中盤を過ぎ、試合はいよいよ終盤へ。7回、シ・リーグは真壁(名古屋)を五番手としてマウンドへ。すると見事にコントロールされたストレートで三者凡退に抑えてきっちり仕事を果たす。一方のマ・リーグは先程見事な火消しを見せた奥田が続投。ツーアウトから森にデッドボールを与えるがこちらも無失点で抑え、リードを守り通す。
8回はシ・リーグのマウンドにさなえ(名古屋)が登場。これに対しマ・リーグは先頭の右川がフォアボールを選ぶと、代走・紀野(熊本)が盗塁を成功させ二塁へ。その後、縁鉢(横浜)はフォアボール、続く高城(横浜)が送りバントを決めて二・三塁として、迎えるは石田。マリンスパイラルを引っ掛けてボテボテの当たりとなるが、この間に紀野が俊足を飛ばしてホームイン。一塁はアウトになるが貴重な1点を加えることに成功する。しかし後続はさなえに打ち取られて追加点は挙げられずに終わる。一方でリードを広げられたシ・リーグはその裏、代打・鹿島(大阪)が相手のエラーで二塁へ進み、反撃のチャンスを得るが、御剣(札幌)からあと一本を奪えず、この回無得点に終わる。
そして迎えた最終回。シ・リーグのマウンドにはリーグトップのセーブを挙げている長峰(東京)が登板。すると得意の変化球と正確なコントロールで三者連続三振に切って取り、球場を湧かせる。一方のマ・リーグのマウンドにはこちらもリーグ最多セーブの矢作(横浜)。しかしこの窮地でシ・リーグが反撃を見せる。先頭の川浦(大阪)がフォアボールを選んで一塁へ進むと、打席には今日ホームランを放っている豊川。真ん中寄りに入ったグロウエコーを逃さず狙い打つと、レフト方向への大飛球は飛距離を落とすことなくそのままスタンドへ。起死回生の一発で同点に追いついたシ・リーグがこのまま勢いに乗るか、と思われたが矢作もここから意地のピッチングを見せる。シ・リーグの代打攻勢を相手に外野へボールを飛ばさせず、三人続けてアウトを奪って試合終了。今年のオールスター第1戦はマ・リーグが前半を優位に進めるも、シ・リーグの後半の見事な追い上げで引き分けとなった。
責任投手・本塁打
[勝] |
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[S] |
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[敗] |
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[本] |
豊 川 |
1号 |
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豊 川 |
2号 |
試合詳細
打撃成績
守備成績
投手成績
最終更新:2021年07月26日 22:49