スコア
オールスター・ゲーム 全マ-全シ1回戦 阪神甲子園球場(全マ1勝)
全マ 000 403 311-12
全シ 110 000 150-8
(マ)八名瀬、○聖、秋田、七海、H不来方、矢作-涼宮、坂井
(シ)竹中、●桜葉、今村、川澄、真壁、清水-川谷
戦評
夢の祭典・オールスターゲームの初戦。シ・リーグ先発は竹中(東京)、マ・リーグ先発は八名瀬(横浜)。
初回、マ・リーグは竹中にいきなり二者連続三振を喫するが、右川(熊本)がライト前ヒットを放ち出塁する。しかし竹中が後続をきっちり打ち取って無失点に抑える。
対するシ・リーグも八名瀬にポンポンとツーアウトを奪われるが、続く小喬(名古屋)が真ん中に入ったスライダーを逃さず捉えると、逆方向へはじき出された打球はぐんぐん伸びてそのままレフトスタンドへ。祭りの開幕にふさわしい一発でシ・リーグが先制すると、続く冴島(大阪)もレフト前ヒットへ繋ぎ、さらに相手の暴投で二塁へ進塁する。しかし次の横山(名古屋)が放った三遊間への鋭い当たりは、宮島(横浜)が横っ飛びでキャッチすると素早く一塁へ転送してサードゴロ。このファインプレーもあり追加点は奪えずこの回は終わる。
2回、マ・リーグはワンアウトから東雲(横浜)がセンター前ヒットで出塁するが、ここも後続が倒れて同点は成らず。一方のシ・リーグはワンアウトから稲瀬(大阪)・川谷(大阪)が連続でヒットを放ち、一・二塁のチャンスに打席にはマリア(名古屋)。高速シュートを打ち返すと、打球は左中間への大きな当たり。この打球にレフト・神崎天(横浜)が追いつくもののボールはグラブを弾いて落球、この間に二塁ランナーがホームに還り追加点が転がり込む。しかし続くチャンスは八名瀬の前に後続が連続三振に倒れ、この回も1点に留まる。
3回、マ・リーグはツーアウトを奪われた後、涼宮(広島)・蓬莱(横浜)の連続ヒットでチャンスメイクするが、ここもあと一本が出ず無得点に。対するシ・リーグも八名瀬の前に三者凡退となり、序盤戦が終わる。
中盤に入って4回、シ・リーグは桜葉(名古屋)に投手交代。マ・リーグはこれに対し、先頭の宮島がジャイロフォークを弾き返すと、ライナー性の打球はセンター頭上を越えるツーベースヒットに。反撃の狼煙を上げると、この後進塁打を挟みツーアウト三塁で神崎玉(札幌)。ソニックライジングを真芯で捉えると、打球はファーストを襲う強烈な当たりに。この打球が小喬のグラブを弾くと、ボールを処理するものの一塁ベースへの競争は神崎玉の勝ち。この間に三塁ランナーが生還して1点を返すと、さらに続く神崎天がセンター前へヒットを放ち、一打同点のチャンスを演出する。この場面で打席に立つのはラストバッター・
紫藍緋(札幌)。宇野式三段ドロップを上手く掬い上げると、大きな弧を描いたボールはそのままバックスクリーンに飛び込む逆転3ランホームラン。4番からの攻撃でマ・リーグが4得点を奪い、試合をひっくり返す。
リードを奪ったマ・リーグはその裏、聖(熊本)が神崎天の名誉挽回のダイビングキャッチもあり三者凡退で抑える。
5回、逆転に成功し、さらに畳みかけたいマ・リーグであったが、この回から登板の今村(大阪)の前にショート・湯根(名古屋)のファインプレーもあり三者凡退で終わる。しかしシ・リーグの攻撃も続投となった聖が三者凡退で抑え、反撃の糸口を掴ませない。
6回、この回も続投の今村に対しマ・リーグは、先頭の豊川(札幌)がフォアボールを選択、続く東雲がライズボールを捉えてライト線を破るツーベースヒットを放ち、ノーアウト二・三塁と追加点のチャンス。続く神崎玉がカレイドスコープに食らいつくと、打球は一・二塁間への深い当たりに。これは松波(福岡)が追いつくもののファーストへの送球は間に合わずタイムリー内野安打に。1点を加えたマ・リーグは、さらに続く一・三塁のチャンスに神崎天がセンターへの犠牲フライで1点、さらに紫藍緋がストレートを弾き返して右中間を破るタイムリーツーベースヒット。打線が繋がり、この回3点を追加してシ・リーグを突き放していく。
その裏、シ・リーグはこの回から登板の秋田(横浜)に対し、冴島・湯根にヒットが生まれるものの、センター・紫藍緋のファインプレーにヒットが繋がらず、無得点に終わる。
マ・リーグの5点リードで迎えた7回、この回から登板の川澄(大阪)に対し、マ・リーグは先頭・地下(広島)がデッドボールで出塁。その後ワンアウトとなり打席には豊川。甘く入ったシンカーを捉えると、逆方向への打球はぐんぐん飛距離を伸ばすとレフトスタンドへ消える2ランホームラン。この一発でさらにリードを広げると、ここでマ・リーグは代打に常磐(札幌)を起用。その常磐はシンカーを捉えると、この打球もレフト方向への大飛球となってそのままスタンドへ。起用に応える見事な一発で二桁得点に到達する。
しかし中盤から元気の無かったシ・リーグもようやく反撃開始。続投の秋田に対し、先頭の川谷が高目に入ったドロップを強振。芯で捉えた打球はレフト方向へ文句無しの飛距離を見せてスタンドへ。久しぶりの得点で点差を7に縮める。
8回、二桁得点を挙げたマ・リーグだったが打線はまだまだ元気。この回、真壁(名古屋)にワンアウトを奪われるものの、代打・坂井が外から入るスライダーに上手く合わせると、ボールはライナー性の当たりで飛距離を伸ばしていくとそのままスタンドへ。これで11-3とマ・リーグ大勝か、と思われたがシ・リーグが怒涛の反撃を見せる。
この回から登板の七海(広島)に対し、先頭の小喬がスライダーを捉えてセンターオーバーのツーベースヒットでチャンスメイク。この場面で代打に花音(名古屋)が起用されると、花音はスライダーを捉えて三遊間を破るタイムリーヒット。代打策が成功し1点を返すと、さらに代打・緋崎(福岡)と湯根がフォアボールを選び満塁に。この場面に稲瀬がスライダーを弾き返すと、打球はライナー性の当たりで左中間を真っ二つに破る長打コースに。この一打が走者一掃のタイムリーツーベースヒットとなり3点を返す。この後ワンアウトとなってマリアがヒットで出塁し、ワンアウト一・三塁に。
ここでマ・リーグは不来方(熊本)を投入するが、マリアが盗塁を決めチャンス拡大。この場面で打席に立つ途中出場の芹野(福岡)がパワーシンカーを引っ掛けると、打球は弱い勢いのショートゴロ。これを円谷(熊本)が素早く処理しバックホームするも、クロスプレーは稲瀬のベースタッチが勝り、これでこの回5点目となる。三点差まで追い上げたシ・リーグはさらにこの後ツーアウト満塁と一発が出れば逆転の場面で打席には花音。ストレートを捉えた打球はレフト線を襲う長打へ…と思われたが宮島が横っ飛びでライナーをキャッチ。この超ファインプレーでシ・リーグの反撃をどうにか食い止めることに成功する。
9回、一気に追い上げられたマ・リーグはこの回登板の清水(福岡)に対し、先程値千金のプレーを見せた宮島。ストレートを捉えると、打球はセンター方向への大きな当たり。センターの背走も空しくバックスクリーンに飛び込むソロホームランとなり、四点差に広げる貴重な一発でマ・リーグがこの回も得点を挙げることに成功する。その裏、マ・リーグのマウンドには矢作(横浜)。前のイニングに猛攻を見せたシ・リーグは次々に代打を送り込むものの、矢作は物ともせず三者凡退に切って取り試合終了。ホームラン7本が飛び出す乱打戦となったオールスター初戦は中盤から打線が途切れず繋がったマ・リーグに軍配が上がった。
責任投手・本塁打
[勝] |
聖 |
[S] |
|
[敗] |
桜 葉 |
[本] |
小 喬 |
|
紫藍緋 |
|
豊 川 |
|
常 磐 |
|
川 谷 |
|
坂 井 |
|
宮 島 |
試合詳細
打撃成績
守備成績
投手成績
最終更新:2023年07月23日 23:35