2023年7月26日 オールスター第2戦

スコア

オールスター・ゲーム 全シ-全マ2回戦 MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(全マ1勝1敗)
全シ 000 000 030-3
全マ 001 000 000-1
(シ)萱村、真壁、大藤、○琴吹ひ、S長峰-武田、川谷
(マ)エロフ、H小野、H曙川、●不来方、七海、斉藤-坂井、涼宮

戦評


 オールスター第2戦、マ・リーグが連勝するのか、シ・リーグが今日の勝ちを奪うのか。マ・リーグ先発はエロフ(札幌)、シ・リーグ先発は萱村(東京)。

 初回、シ・リーグは先頭の野村(福岡)がストレートを流してレフト前に運ぶと、すかさず盗塁を決め二塁へ。さらに進塁打で三塁へ進み、シ・リーグはいきなり先制のチャンスを迎えるが、エロフが後続を二者連続三振でピシャリと抑え、三塁釘付けでチェンジとなる。
 先制のピンチを抑えたマ・リーグはその裏、ワンアウトから神崎天(横浜)が綺麗なセンター返しのヒットで塁に出るが、後続が打ち取られて無得点に終わる。

 2回、シ・リーグはワンアウトから芹野(福岡)がレフト前ヒットで出塁するが、エロフがここも後続を連続三振で切って取りこの回も0点。対するマ・リーグもこの回は萱村の前に三者凡退で終わり前回とは打って変わって静かな試合の出だしとなる。

 3回、シ・リーグは先頭の松波(福岡)が相手のエラーで出塁するが、その松波を一塁から先に進めることが出来ず無得点。一方のマ・リーグは先頭・紫藍緋(札幌)がサークルチェンジを弾き返すと、打球はセンター方向への大きな飛球となり、惜しくもホームラン成らずもフェンス直撃のツーベースヒット。今日初めて得点圏へランナーを進めると、その後ツーアウトとなりつつも三塁へ進んで今日1番に座る宮島(横浜)。ストレートを捉えると、打球は二遊間の真ん中を綺麗に破るタイムリーヒットとなり、今日はマ・リーグが先制点を奪う。先制を許した萱村だが、後続はセンター・芹野の好守もあって最少失点でこの回を終える。

 中盤4回、反撃に転じたいシ・リーグだったが、この回から登板の小野(広島)の前に三者凡退に終わり勢いを削がれてしまう。しかしマ・リーグも代わったばかりの真壁(名古屋)のスライダーを立花(横浜)がセンター前に運ぶものの、後続が続かず追加点とはならない。

 5回、シ・リーグはライト・神崎天のスライディングキャッチもあり、小野の前にこの回も三者凡退に終わる。マ・リーグは先頭の紫蘭緋が真壁のシンカーをセンター前に運び、4回と同様にノーアウトのランナーを出すが、真壁が後続のバッターにボールを外野に飛ばさせず、きっちり抑えて一点差をキープする。

 6回、シ・リーグは完璧に抑えられた小野から曙川(熊本)に相手ピッチャーが代わるものの、ここも三者凡退に終わり反撃の糸口を掴むことが出来ない。一方、マ・リーグはこの回から登板の大藤(福岡)に対し、ワンアウトから代打・相山(横浜)がライト前ヒットで出塁。マ・リーグは2回を除いて毎回ヒットを放つが、大藤がこの後を二者連続三振でキッチリと抑えて追加点を許さない。

 一点差のまま試合は終盤7回、シ・リーグはワンアウトから妙高(大阪)がストレートをレフト前に弾き返し、3回以来のランナーが出塁する。すると出塁した妙高がチャンスメイクの盗塁を敢行。しかし今日先発マスクを被る坂井(横浜)の肩が勝り盗塁失敗。後続もそのまま打ち取られてこの回も無失点に終わる。
 相手のチャンスの芽を摘んだマ・リーグはその裏、この回登板の琴吹陽奈(名古屋)に対しワンアウトから蓬莱(横浜)がフォアボールを選択。すると先程のシ・リーグと同様、二塁へ盗塁を仕掛けチャンス拡大を試みる。しかし今度はお返しとばかりに武田(名古屋)がストライク返球を披露し盗塁は失敗。追加点のチャンスが潰えてしまい、結局無得点に終わる。

 8回、1点が遠いシ・リーグのこの回の先頭打者は天塚(福岡)。マ・リーグは不来方(熊本)をマウンドへ送るが、その代わり端、やや甘く入ったストレートを天塚が捉えると、センター方向への大きな飛球は失速することなくそのままバックスクリーンへ。シ・リーグの今日初長打が貴重な同点アーチとなると、これがきっかけとなったか今まで沈黙していた打線にようやく火が点く。
 ワンアウトから湯根(名古屋)、代打・川谷(大阪)の連打と高田(東京)の進塁打でツーアウト二・三塁のチャンスを作ると、続くバッターは横山(名古屋)。ストレートを引っ張ると、打球は三遊間を破る勝ち越しのタイムリーヒット。ついにリードを奪い返したシ・リーグはさらに冴島(大阪)がフォアボールを選んで今度は満塁に。ここでマ・リーグは七海(広島)をマウンドに送るが、続く妙高がサード強襲のタイムリー内野安打を放ち追加点を挙げ、リードを2点に広げる。しかし七海がここを踏ん張ってこれ以上の失点は許さず、二点差で裏の攻撃へ。
 マ・リーグは先頭・円谷(熊本)が相手のエラーで出塁すると、反撃の狼煙を上げるべく盗塁を敢行。しかしこの回からマスクを被る川谷の強肩に阻まれタッチアウトとなると、後続も琴吹陽奈の前に凡退を喫し、無得点でこの回の攻撃を終える。

 9回、さらに畳みかけたいシ・リーグだったが、9回から登板の斉藤(札幌)の前に三者凡退に終わり、二点差のまま9回の守備へ。シ・リーグは長峰(東京)を9回のマウンドへ送るが、マ・リーグも最後の意地を見せる。先頭の相山が燕返しを上手くレフト前へ運ぶと、この後ツーアウトとされながらも加藤(広島)がフォアボール、蓬莱がサードへの内野安打で繋ぎ、ツーアウト満塁と打球次第ではサヨナラのチャンスまで漕ぎつける。続く涼宮(広島)が真ん中に入ってきたストレートを捉えると、打球はセンター方向へ。抜ければ同点、果てはサヨナラとなる打球は、しかしセンター・妙高の守備範囲内でスリーアウトとなり試合終了。乱打戦から一転、投手戦となったオールスター第2戦はシ・リーグが終盤の見事な逆転で勝利を飾った。

責任投手・本塁打

[勝] 琴吹ひ
[S] 長 峰
[敗] 不来方
[本] 天 塚

試合詳細

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打撃成績

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守備成績

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投手成績

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最終更新:2023年07月26日 21:00