2024年7月21日 オールスターゲーム第1戦

スコア

オールスターゲーム 全シ-全マ1回戦 ベルーナドーム(全シ1敗)
全マ 220 000 010-5
全シ 100 030 000-4
(マ)エロフ、H七海、大葉、H関、○広瀬、S斉藤-涼宮、坂井
(シ)桜葉、真壁、小坂、豊川、H紫都香、Hアキラ、●小動、水野-武田、川谷

戦評

 年一回の夢の祭典・オールスターゲームの第一戦。シ・リーグ先発は桜葉(名古屋)、マ・リーグ先発はエロフ(札幌)。

 試合は序盤から動きを見せる。初回、マ・リーグはワンアウトから礒江(札幌)が変化球を捉えると、打球は右中間を真っ二つに破る長打に。この一打で礒江が一気に三塁へ進み先制のチャンスを作ると、この好機に続くバッターは右川(熊本)。直球を完璧に捉えた打球はレフトへ大きなアーチを描くとそのままスタンドに飛び込む2ランホームラン。豪快な一発でマ・リーグが2点を先制する。
 しかしシ・リーグもすぐさま反撃を行う。ツーアウトとなって小喬(名古屋)が打席に入ると、やや変化が小さくなったSFFをフルスイング。真芯で捉えた打球がライト方向へ飛んでいくと、失速せずにそのままスタンドへ。ホームランのお返しで1点を取り返すことに成功する。

 続いて2回、ここでもマ・リーグが勢いを見せる。併殺崩れで一塁ランナーとなった涼宮(広島)が盗塁を決めて二塁へ進塁。さらに七五三(熊本)がライト前ヒットを放ち一・三塁とチャンスを拡大すると、その七五三も盗塁を決めて二塁へ。さらに礒江がフォアボールを選び満塁とすると、右川が直球を流し打ちしてライト前に運ぶ2点タイムリーヒットを放ち、リードを3点に広げる。さらに畳みかけたいマ・リーグだったが、リリーフに入った真壁(名古屋)が後続をきっちり仕留めて傷口の拡大を防ぐ。しかしその裏のシ・リーグの攻撃をエロフが三人でピシャリと抑え、味方の援護に応えるピッチングを見せる。

 3回、2イニング連続で得点を奪ったマ・リーグだったが、この回は回跨ぎとなった真壁の前に三者凡退となる。その裏、シ・リーグは先頭の武田(名古屋)が七海(広島)の代わり端にショートへの内野安打で出塁。2回に続いての得点を目指すが、後続を七海がフォアボールを一つ許すものの、打球を外野に飛ばさせない投球で圧倒し、得点を許さない。

 試合は中盤に入って4回、さらにリードを広げたいマ・リーグはワンアウトから東雲(横浜)・七五三が小坂(名古屋)のナックルを連打。一・二塁と今日三回目のチャンスメイクに成功する。この場面で続く礒江がストレートを捉えると打球はセカンドとライトの中間辺りへ飛んでいく。この打球にライト・稲瀬(大阪)がダイビングキャッチでアウトを奪ってピンチの拡大を防ぐと、小坂も後続を切って取り無失点に抑える。
 この好プレーを裏の攻撃に活かしたいシ・リーグ。しかし今度はマ・リーグがお返しとばかりに鳴上(大阪)の三遊間への打球を東雲がダイビングキャッチで奪いショートゴロに、続いて好守を見せた稲瀬の一・二塁間への打球はセカンド・常磐(札幌)が追いついてアウトにするなどファインプレーを連発。この好守をバックに大葉(広島)もこの回を三人で抑え、野手陣に応える投球を見せる。

 続く5回、マ・リーグの攻撃は豊川(名古屋)の前に内野でのアウト三つに終わり、無得点で終了。一方のシ・リーグは続投となった大葉に対し、先頭の赤弘(大阪)がフォアボール、ワンアウトとなって宮本(大阪)がセンター前ヒットで繋いで一・二塁のチャンスを作る。その後ツーアウトとなって下島(東京)に打順が回ると、フォークを思い切って掬い上げる。この打球がセンターへ大きく伸びていくと、飛距離を落とさずそのままバックスクリーンへ。大型ルーキーの3ランホームランでシ・リーグが一気に試合を振り出しに戻すことに成功する。

 同点となった6回、表のマ・リーグの攻撃は紫都香(東京)が三人でピシャリと抑える好投を見せる。その裏、シ・リーグは先頭の鳴上がセンター前ヒットを放ち、勝ち越しのランナーとして出塁する。しかし関(広島)が後続を三振、セカンド併殺に打ち取り、こちらも打者三人でこの回を抑える。

 ラッキーセブンの攻撃、シ・リーグはアキラ(大阪)をマウンドに送ると、ツーアウトからハンナ(札幌)にフォアボールを与えるものの、この回は丸山(東京)の好守備もあって無失点で切り抜ける。対するマ・リーグは広瀬(横浜)がマウンドへ。すると得意のシュートで二者連続三振を奪うなど完璧な投球で三者凡退に抑え込む。

 そして試合は同点のまま終盤8回へ。シ・リーグはこの回から小動(大阪)を登板させる。しかし先頭の宮島(横浜)がストレートを捉えると、打球はセンター方向への大きな当たりに。そのままボールはフェンスを越える勝ち越しのソロホームランとなり、マ・リーグが再びリードを奪い返す。さらにリードを広げたいマ・リーグは、ワンアウトからマリオ(広島)がライト前ヒットを放ち出塁するが、小動も後続を打ち取って最少失点に留めて意地を見せる。
 リードを奪ったマ・リーグは引き続き広瀬がマウンドへ。対するシ・リーグは、わかちゃん(名古屋)がフォアボールを選ぶと、そのまま盗塁を決めて二塁へ。さらに小喬の進塁打で三塁へ進み同点のチャンスを作る。しかし最後は広瀬が鳴上を打ち取り、辛くもリードを守ることに成功する。

 試合はいよいよ最終回へ。9回の攻撃に繋げたいシ・リーグは水野(大阪)をマウンドへ送り込む。これに対してマ・リーグはワンアウトから礒江がフォアボールで出塁すると、盗塁を決めて追加点のチャンスを作る。しかしツーアウトとされると最後は山口(横浜)が放ったレフト線への打球を夢野がスライディングキャッチでフライアウトを奪われ、無得点で終了する。
 これで流れがシ・リーグへ傾くかと思われたその裏、マ・リーグはこの1点のリードを斉藤(札幌)に託して逃げ切りを図る。すると斉藤は得意のスクリューで先頭を三振に打ち取ると、きっちりとコースにコントロールされたボールで後続二人も三振で切って取る圧巻の投球で三つのアウトを奪い試合終了。オールスターゲーム第1戦は終盤に勝ち越したマ・リーグに軍配が上がった。

責任投手・本塁打

[勝] 広 瀬
[S] 斉 藤
[敗] 小 動
[本] 右 川
小 喬
下 島
宮 島

試合詳細

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打撃成績

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守備成績

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投手成績

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最終更新:2024年07月23日 12:17