2015年チャンピオンシップ広島-東京第1戦

スコア

PGB2015年チャンピオンシップ第1戦 広島-東京 広島メモリアルスタジアム(広島1勝)
東京 000 001 000-1
広島 000 110 00X-2
(東)●星菜、橘川、神波、東田-碓氷
(広)○桧山、H白石、H石井、黒瀬、H松永、S十和田-城下

選評

 4年目を迎えるPGBの日本一の座は、一昨年の優勝チーム東京か、昨年の優勝チーム広島か。リーグ王者の両雄が激突するチャンピオンシップ・第1戦は超満員の広島メモリアルスタジアムで行われた。東京の先発はプロ入り2年にして最優秀防御率のリーグ記録を更新した東京のニューヒロイン・星菜。広島はルーキーながらローテーションを確保した桧山を先発とした。

 注目の初回、桧山は海老名にヒットを許すもセナはファーストゴロで無失点。星菜は遠野への死球からランナーを2塁に進めたが、2アウトで高倉を三振に斬った。お互いまずは4番を攻略し、投手戦を予感させる立ち上がりとなる。

 まず先に球場を沸かせたのは東京打線。2回表、2アウトから実原が甘いストレートを捉え、ライトオーバーの三塁打を放つ。先制のチャンスを掴んだが、続く碓氷は落ちる球を引っ掛けセカンドゴロとなった。

 3回表にも、東京は先頭・乙川の二塁打で勢いづく。しかし相坂の一二塁間鋭い当たりを伊達が好捕して1アウト、ランナー3塁からは桧山が秋田を浅いレフトフライ、海老名を三振に打ち取りここも得点ならず。一方の広島は青木のエンドランが併殺に終わるなど、まだ打線に火が点かない。

 そんな中試合が動いたのは4回裏。高倉が2打席目で直球を決め打ち、引っ張った打球がレフトスタンドへ!広島は今日のチーム初ヒット、それもソロホームランで星菜から先制点を奪う。さらに2アウト1・2塁で久住を代打に送るが、このピンチは星菜が三振で耐えた。広島が1-0でリード。

 願ってもない一発で形勢が逆転した広島は、5回にも青木の二塁打でチャンス到来。遠野は星菜に三振を奪われるが、続く3番・葦川がカーブを当ててレフト前へ!2塁ランナーは一気に生還、40試合60安打を記録した巧打者のタイムリーで広島が追加点を挙げる。星菜はこの後またも2アウト1・2塁のピンチに直面するが、今度は伊達を三振に取った。広島が2-0で優位を拡大。

 序盤の攻勢が得点に至らずビハインドを背負う東京も6回、秋田、海老名が連打。ここでリーグ打点王のセナに打席が回ると、外に逃げる球を流し打ち!これが綺麗に決まりタイムリー、さらにノーアウト1・3塁で同点のチャンスが続く。しかしここから桧山が打ち取る投球から直球勝負に切り替えると、ライアン、代打・上村、実原を三者連続三振!東京はここも桧山を崩し切ることが出来ず、2-1で広島のリードは変わらず。

 7回表、東京は1アウトから乙川が今日3本目のヒットで出塁。広島はここで桧山を下げ白石をコールし、チーム最年少から最年長へ継投を繋ぐ。一方打席に相坂を置く東京はエンドランを敢行したが、打球は小清水の正面に飛ぶサードライナー!乙川は1塁に戻れず3アウト、この作戦は失敗に終わった。

 今度はその裏、東京は星菜に代わり橘川がリリーフを務めるも、1アウト1・2塁のピンチ。この窮地を任された3番手・神波は葦川をショートゴロ、高倉にはセンター前ヒットを許すものの2塁ランナーは還さず。続く満塁の場面では伊達を三振に取り、ベンチの起用に応えた。

 8回表、広島は石井で2人を打ち取ると、2アウトからここまで2安打の4番・セナに対して黒瀬を抜擢。それでもセナが右中間への二塁打を放ち、広島は今度は敬遠で塁を埋めて松永にスイッチ。東京は代打・ホークを立て逆襲を図ったが、松永の多彩な変化球の前に三振!広島はこの回3人の投手を注ぎ込み強力打線を抑えた。

 1点差で迎える9回表、広島はレギュラーシーズン同様抑えに十和田がマウンドへ。実原をショートゴロ、碓氷を三振と打ち取り、2アウトで打席には猛打賞の9番・乙川。4年目のベテラン・十和田は絶好調の相手にも動じず、最後はストレートで詰まらせセカンドゴロ!何度も失点のピンチがありながらも貴重なリードを投手陣が死守した広島、第1戦を制し前人未到の2連覇へ向けて先に王手をかけた。

責任投手・本塁打

[勝] 桧 山
[S] 十和田
[敗] 星 菜
[本] 高 倉 4回①(星 菜)

試合詳細

+ ...

打撃成績

+ ...

投手成績

+ ...

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2015年10月18日 21:37