サブゼロ
 リーヴェが所有する固有エーテルサーキットデバイス。
 彼女が使用するモノは、ガンフレームタイプと呼ばれ、持ち手部分にトリガーとリボルバー(ないしはカートリッジ)があり、そこから先は杖状に伸びており、先端に噴出口とパルス増幅のためのギミックが取り付けられている。故に、武器カテゴリー的には「銃」ではなく「杖」類に分類される。
 仕組みとしては、フィアル粒子とアルゴンを封入した弾丸を炸裂させ、そこに電圧を加え開状態を作り出し、別にある波源発生装置(ベクトルサーキットデバイスとも言う)より発する任意波長により開状態にあるフィアル粒子に干渉、様々な反応を引き起こすというものである。
 ガンフレームタイプには、カートリッジタイプとリボルバータイプが存在し、彼女はリボルバータイプを用いる。尚、一般ではカートリッジタイプの方が使用されているので、リボルバータイプのものは稀有といえる。


リレイト
 リーヴェが所有する固有ベクトルサーキットデバイス。サブゼロと対応している。
 腕部に装着するものであり、波動発射部、データカードスロット、アジャストコンソールなどが取り付けられている。
 スペックとしては、重量は約1kgと、腕部に装着するにはやや重いといえる。その分、演算能力は高く、CPUとして用いられている「Rel-001-α」は、プロトタイプの代物でありながら、開状態にあるフィアル粒子に対しての干渉波長の微細な変化や共鳴周波数などの付加条件を従来のモノ以上に高速かつ精密に演算できる超高性能演算装置である。使用素材は主にレアメタルが多く、伝導率のロスが少ない。
 また、リーヴェだけがこれを扱える最大の理由として、排熱機構及び吸気機構の特殊性がある。これは、リーヴェの特徴たる「低体温性」を利用したもので、これによって「Rel-001-α」は、従来型のCPU以上にその演算能力を高めている。
 データカードスロットもその高性能に合わせた特注品で、従来型は一度に一つしかスロットインできなかったが、リレイトでは複数枚(最大五枚とも言われている)のスロットインを可能にしている。
 複数枚スロットインとは、データカードに記憶されている発生波長(フィアル粒子へのアプローチ方法とも言える)を合成し、効果を重複、合成するモノである(単純に言えば、発火と雷撃を混合させるみたいなものである)
 事実、フィアル粒子は正弦曲線ではない複雑な合成波に対しても、極めてシビアな条件を要求するが、空間に対する干渉を行うのである。
 この複数枚スロットインの技術は、以前から研究されていたが、合成波形の算出、それに干渉するためのエネルギーの算出などの計算が、一枚と二枚使用した場合を比較すると、その複雑さは数倍にも跳ね上がるとされ、それらを処理できるCPUを搭載するとなると、携行サイズに収まりきらなくなっていた。
 事実、リレイト並の処理性能(五枚スロットイン)を可能とするデバイスを従来の技術で作ろうと思うと、冷蔵庫規模のサイズのモノになるとされている。

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最終更新:2007年10月21日 21:19