メイル・サーヴァロディ理論とは、スペクター・メイル。リスティッデ・サーヴァロディの両名により確立された、粒子工学に関しての理論である。
メイル・サーヴァロディ理論において取り扱う粒子は、「フィアル粒子」という粒子である。
フィアル粒子とは、一種の仮想粒子であり、分類上はボース粒子の一種(整数のスピン角運動量を持つ)と考えられている。質量、電荷を持たないものとされている。普遍的に存在する粒子かというとそうではなく、放射線などがその存在に関係しているのではないかと考えられているが詳細は不明。
フィアル粒子は、通常状態では特に何の変哲も無い粒子のようであるが、純粋な(少なくとも純度99.998%以上)希ガス――非常に安定な単原子分子、フィアル粒子に関してはアルゴン――の中で、一定量以上の電荷を加えることによって、プラズマ化し発光する。この現象を開現象と呼び、フィアル粒子固有にして、メイル・サーヴァロディ理論の根幹を成す現象である。
そして、このプラズマ状態にあるフィアル粒子に対して、任意の波長を持つ波動エネルギーを与えると、フィアル粒子がその波長に合わせて振動するのだが、この粒子振動に呼応するかのように、周囲のフィアル粒子の固有振動数が、それに対応して変化し、一斉に共振反応を生じるのである。
振動状態のフィアル粒子は、非常に強いエネルギーを持ち、周囲の分子間力、熱運動に対して、その固有振動数に応じた干渉を行い、固有振動数を変化させることで任意の運動を、周辺空間に対して与えることが可能なのである。
これが、メイル・サーヴァロディ理論であり、「開状態のフィアル粒子を媒介とした、任意波長による空間干渉及びそれによる任意分子運動の誘発」と纏めることが一応可能である。
これを応用した兵器が、エーテルサーキットデバイスである。
ちなみに、エーテルとはかつて空間を満たしており、力や波動の媒質となると考えられていた仮想物質である。
最終更新:2007年10月21日 21:21