ダムドストライダー(略称:DS)
人間の死体をベースに鬼の心臓を移植し、その強靭な心臓に絶えるために身体を機械化された存在。
種族としてはアンデットなのだが、鬼の心臓が持つ高い生命力の影響で、生前以上の生命力を獲得している。そのため、死体でありながら他種族と子供を残すことも出来る。
個体によって差はあるものの、総じて戦闘力は非常に高く、パワー、スピード、タフさ、どれをとっても凶悪無比である。
ケテンによって製作されたDSは、裏切り防止のために定期的に血液交換をしなければ死んでしまうように造られている。
構造
その身体は『ベース』『内装甲』『外装甲』『ブースター』という4つで構成されている。
ベース
基礎となる人間の死体の部分。
鬼の心臓を移植されているほか、その心臓に見合うように内臓などの各種機関をはじめ、筋肉、骨格なども強化されている。
内装甲
ベースをくまなく包んでおり、DSの皮膚に当たる機構。
しなやかで強靭な物質で作られており、ただの斬撃、銃撃程度ならダメージを80%以上を緩和することができる。
体表にはドライブ能力のためのラインが走っている。
外装甲
内装甲を覆う鎧、外骨格。
凄まじく強靭、頑丈で、生半可な攻撃では傷ひとつつけることはできない。
上級DSでは固体によって覆っている面積が違う=覆っている部位が多いほど防御力が高い。
ブースター
外装甲にベルトのようにつけられるパーツ。
文字通りDSの強大なパワーを支えるのに必要不可欠な部位で、DSはこれによってドライブ能力を行使する。
類別
DSは大きく分けて3種類ある
下級
最下級のDS。
個体差による性能・外見の違いは皆無で、鬼の心臓の本能に完全に支配されてしまっているため、欲望・本能のままに行動する獣。
知能も低く、簡単な命令を理解する程度の知性しか持ち合わせていない。しかし畏怖や尊敬などという感情を持ち合わせていないので、統率するには実力差を見せ付けて恐怖で縛るほかない。
それでも四肢を失った程度では戦うことをやめないほどタフで、ただの戦車程度の相手であるならば単独で破壊することも出来る戦闘力を持っているので、油断はできない。
中級
下級DSに比べて生前の知性・性格を多く残している。
だが鬼の心臓の本能に影響を受けているので、生前に比べ性格は荒く凶暴。
戦闘力も下級の10倍以上で、外見や戦闘力に若干の個性が出ている。
上級
最上級のDSで、下級、中級などの失敗作に対して、比較にならないほど高い戦闘力を持つ成功作。
外見、戦闘力は個体によって完全に違い、さらに『ドライブ』という固有の能力すら持ち合わせている。
また、機禁楼には『七星』と呼ばれる上級DSが存在する。
共通能力
擬態
本来の姿であるDSの姿から、生前の人間の姿に擬態することができる。
人間体でもDS時と同じく高い戦闘力、能力の行使が可能だが、全身くまなく拘束されているのと同じ状態なので、DS時よりすべてのステータスが格段に下がってしまう。
無機物のDS化
機械や金属など、生命を持たない物質と融合し、その物質をDS化させることができる。
DS化されることによりその物質は強化され、凄まじい力を発揮することができる。
だが、物質のDS化はその物質にとって多大な負荷がかかるため、長時間使用すると破損してしまう。
しかし長年使い慣れている武器や道具などはDS化に順応しているので負荷による破損のリスクが非常に小さくなる。
血液
血液中に流れるナノマシンの影響により高い再生力を持つ。
また、この血液を自分以外の傷口にかけることで治療することができる。血中のナノマシンは本体であるDSの体外に出ると長時間活動できないため、治療を終えるころには死滅してしまうため、この行為によるDS化の心配はない。
ドライブ能力
上級DSが持つ特殊能力で、個体によってまったく違う。
発現時は内装甲のラインが光っているので、能力の使用はわかりやすい。
また、ラインが内装甲を覆う密度が高いほど効率よくドライブ能力を行使できる=強力なドライブ能力を行使できる。
その性質は『機械装置によって発現した現象を鬼の力で強化したもの』なので、魔術・能力などを封じる結界の中であっても、結界の効果は鬼の力で底上げされた部分のみで、弱体化はするものの使用することはできる。強力な結界の中であっても冷蔵庫や扇風機などの装置が止まることがないのと同じ理由である。
また、下級・中級DSは固有のドライブ能力を持たない代わり、ドライブ能力によって身体能力を常時強化している(つまり、ラインは光りっぱなし)。
鬼の心臓の本能
古の鬼神
羅刹の心臓の細胞から培養されたものを使用している。
そのために非常に強い生命力・戦闘力を持つことが出来たのだが、元々が『人間用』の心臓ではないため、副作用のようなものがある。身体面の副作用は身体を機械化することで克服したが、鬼の心臓が精神に与える影響は緩和することが出来ず、適応することが出来なければ呑まれ支配されてしまう。
鬼の心臓が与える精神の影響とは、『破壊衝動』と『戦闘欲求』と『生への渇望』、そして『食人衝動』である。適応できなければ精神を侵食され『奪い、壊し、戦い、殺し、犯す』ということしか考えられなくなる。
これらの衝動は血液交換をしないでいると顕著になっていく。
最終更新:2009年09月29日 14:59