ドグラ・マグラについて
『ドグラ・マグラ』は、探偵小説家夢野久作の代表作とされる小説で、構想・執筆に10年以上の歳月をかけて、1935年に刊行された。小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、中井英夫『虚無への供物』と並んで、日本三大奇書に数えられている。
ちなみに、この本の作者である夢野久作は執筆した翌年に亡くなっている。
作品のあらすじ
作品の舞台は大正時代。記憶喪失中の精神病患者を主人公が過去に起きた複数の事件の解決を目指すという推理小説となっている。
話の構成・骨格で見れば推理小説、探偵小説の定石の様なものだが、その冒頭から末尾に至るまで精神病院の恐ろしさを忠実に表していることが日本奇書とも言われる所以である。
以上のことから、便宜上「探偵小説」に分類されているものの、そのような画一的なカテゴリには収まらない。一度の読了で、作品の真相、内容を理解することは困難であるのがおもしろい。
そんなドグラ・マグラを読んでみたい!!
最終更新:2020年05月15日 23:35