逆転クオリアについて
心の哲学で議論される思考実験の一つ。同じ物理的刺激に対し、異なる質的経験(クオリア)が体験されている可能性を考える思考実験のこと。
私はこれについて簡単に「感覚の相違」と解釈してます。
代表的な例
逆転クオリアについて説明するときまず最初に挙げられるのが色覚相違です。
同じ赤色に相当する周波数の光を受け取っている異なる人間は、同じ質感を経験しているのか?ひょっとすると全く違う質感を経験しているのではないか?
たとえばあなたが熟れたトマトを見ている時に感じる色(赤色)、これが別の人にはまったく違う質感で感じられているかもしれない。
自分が思っている赤色と他人が感じている赤色には違いがあるかもしれないということだ。
無意味な話し合い
この問題のジレンマとよばれる点がある。それは自分の感覚を伝えることができないということだ。
話し合ったり見せ合ったりすることで、ある程度の近似はできるが他人に乗り移るでもしない限り、まったく同じ経験はできないのである。
だからこそ逆転クオリアは無くならないのだ。
考え出すと少し不安になってくるでしょう?
ではまた。
最終更新:2020年05月16日 12:46