物語序章~プロローグ~
「あ~あ・・・眠たい・・・ってか・・・暇だな・・・」
この少年・・・名は神城 白箕(かみしろ はくみ)。
中学2年生の至って普通の少年。
しかし、ある事件に巻き込まれて、のちに世界の行方を左右する存在になるかも知れない少年。
「はぁ~・・・何か面白い事ないかな~」
最近面白い事が無くって退屈した日々。
そんな日々に退屈そうな少年に神は目を付けたのかも知れない・・・それとも・・・運命だったのかも知れない・・・
~~~天界~~~
「フォッフォッフォ!・・・退屈か・・・あ奴らと一緒じゃのぅ・・・一つ頼んでみようかのぅ・・・フォッフォッフォ!」
~~~地上~~~
「お~っす、白箕~相変わらず眠そうで暇そうな顔してんな~」
「妖架か・・・お前は相変わらず元気そうで、暇じゃなさそうで何よりだな・・・」
「その言い様何か酷いぞ。」
コイツは神龍 妖架(じんりゅう ようか)。
コイツは俺と正反対で元気の塊みたいな男だ。
俺とこいつは小学校の頃に出会ってから、ずっと一緒。
さすがにクラスは違うが・・・まぁ、腐れ縁ってとこだ。
白箕の奴・・・最近ずっと暗いな・・・いや、暇なだけか・・・コイツの暇を潰せる様な事は滅多に起きないだろうな・・・
昔からそうだ・・・コイツを笑わせれたのは・・・あの女だけだった・・・
「で?何か用か?」
「いんや、今日は別に用は無い、ただ見つけたから話しかけただけだ。」
「そうか・・・なぁ?今日は何か面白いことあると思うか?」
「さぁな?お前によるんじゃないか?」
「そうか・・・」
「まぁさ、とりあえず学校急ごうぜ?遅れる。」
「もうそんな時間か・・・妖架との無駄話に花を咲かせてる場合じゃ無いな・・・」
「ぬっ!・・・そう言う言い方・・・マジで傷付くからやめてくれ・・・」
「傷付いたのか?」
「俺の心は硝子の様に繊細だからな。」
「はいはい・・・」
こんなやり取りをしながら、学校へと走る。
~~~私立鳳凰中学~~~
現在の時間は8時20分。
余裕で間に合った。
最終更新:2009年02月13日 20:32