第一節~始まりは小さな事から~ Cパート
~~~校庭~~~
「おい・・・早くしろよ・・・おせぇぞ・・・妖架・・・」
「無理言うな!これ結構重いんだぞ!」
「知るか・・・」
白箕は自分には関係無いと言わんばかりに、歩いて行く・・・
「鬼ぃ~!悪魔~!」
「何とでも言え・・・」
白箕は人ごとだと思い、気にして居ない様だ・・・つまり、なにを言おうが無駄だった。
「この馬鹿~!あほ~!クール気取り~!」
妖架は只管に白箕の悪口を大声で叫んでいた・・・さすがに白箕も参ったらしい・・・
「あ~・・・もう・・・うるせぇな・・・手伝えばいいんだろ?」
白箕は嫌々答える。
それから、一時間ぐらい後・・・
「着いた~!!」
「ふぅ~・・・めんどかった・・・」
やっと、二人は白銀中学校に着いた。
「そうえばさぁ~白箕・・・老川先生って結構友人多いよね?」
老川先生は友人が多いらしい、鳳凰の先生は全員老川先生の友人で、さらには隣町の六升中学の教員にまでも友人がいる。
「さぁな?あの人の友人のルーツはいまいち分からん。」
白箕は興味なしと、話を終わらせる。
~~~白銀中学校~~~
「取りあえずは誰も居ないみたいだな・・・白箕~、職員室ってどこだろうね?」
「知るか・・・」
今の時間はもう既に3時過ぎ・・・今日は短縮五時間なので、誰もいないはず・・・
「取り合えず、校内入ろうぜ・・・(暇だ・・・さっさと帰る・・・)」
白箕はさっさと帰りたいと思う・・・だが・・・この荷物を持って来る事を頼まれた時点で、逃げることはできなかった・・・輪廻からは・・・
「あっ・・・普通に学校地図ってのがあるわ、さっさと行こうぜ~白箕。」
「ああ・・・」
~~~職員室~~~
「おお・・・来たね・・・君たちが神龍君と、神城君かね?」
中々良い体型をした、おじさんが出てきた。
「私はこの学校の教頭川代という物だ、よろしく。」
教頭は川代と言う・・・確か、この学校の教頭は厳しいと聞いたことがあったが・・・
「あっ・・・どうも・・・宜しくお願いします。」
妖架は反射的に挨拶をするが、白箕は特に反応が無い。
「荷物はそれかね?」
今回の頼まれごとは荷物を届けることである事を忘れてはいけない。
「はい、これです。」
川代教頭に渡すと、その場で開ける、中は時計の様なものが入っていた。
「あれ?・・・確か・・・3個の筈なのだが・・・5つも入っている・・・?手紙?」
川代教頭は手紙を読むと白箕と妖架をジーッとみている。
「なっ、何ですか?」
妖架が何ですかと尋ねると、川代教頭はニッと笑い時計の様なものを白箕と妖架に渡した。
「これは、ほんのお礼だ受け取ってくれ。」
「は、はぁ・・・」
妖架は戸惑いながらも時計をつける。
「・・・・」
白箕はしょうがないと言う感じで手首に時計の様なものをつける。
これが・・・後の事に関係する重要な鍵だった事を二人はまだ知らない。
最終更新:2009年02月16日 02:04