物語第一章・学校編
第二節~つまらない日常~ Bパート
~~~鳳凰病院~~~
病院へと付くと、病室を探す・・・
「神龍 妖架・・・神龍 妖架・・・合った・・・病室番号は・・・590号室か・・・」
白箕は急いで病室に向かう。
病室の扉から妖架の母親が、医者と話していた。
白箕はとっさに隠れて、話を盗み聞きしていた。
「で?妖架の容体はどうなんです?助かるんですか?」
「まだ・・・何とも・・・特に異常はない用ですが・・・まだ、無理をしない様言っておいて下さい。」
どうやら、そんなに大した事は無いらしい。
「俺は学校に行くんだ!白箕が淋しがる!」
「妖架!大人しく寝ていなさい!」
親子喧嘩しだした様だ・・・十分元気なようだ。
(はぁ~・・・妖架が底なしの馬鹿だってこと・・・忘れてたわ・・・)
「何が何でも学校行くんだ!」
妖架が聞きわけなく、叫んでいると、頭を軽く叩かれた・・・勿論・・・白箕に・・・
「痛っいな~・・・誰だ!・・・って・・・白箕!?お前・・・何でこんなとこに?学校は?」
「お前が、馬鹿したってんで、見に来てやったんだよ・・・ったく・・・怪我人は怪我人らしく、休んでろ・・・俺は別に淋しくないから・・・心配するな・・・おまえは自分の体を治すことだけに専念すればいい・・・」
「お前・・・あの頃より喋る様になったな・・・」
そう・・・あの頃とは・・・初めて、この二人が会った時の事・・・だが、今は過去を振り返らないでおこう。
「さぁな?・・・喋る様になったかどうかなんて俺は知らない・・・ただ・・・人は変わる・・・それだけだ・・・」
「白箕・・・やっぱお前、変ったわ・・・分かったよ・・・今は体を治すのに専念するさ・・・お前は学校で楽しんで来い。」
「ああ・・・」
「白箕君・・・ありがとね。
最近この子ったら聞きわけが無くって・・・」
「そうですか・・・まぁ・・・俺が知ったっこっちゃないですよ・・・」
白箕はそう言い残すと、病室を後にして、急ぎ学校に戻った。
当然、白箕は学校で担任にコッテリ絞られた。
(今日から妖架が戻ってくるまで・・・つまらない学園生活が始まるのか・・・)
~~~鳳凰学校~~~
最終更新:2009年02月16日 01:59