メーデー!2 > 航空機事故の真実と真相 第4話 空中衝突

父親と子供 パイロットとキャビンアテンダント
テイクオフからランディング
いつものフライトのはずだった・・・
しかしそれが悲劇に変わったら・・・
航空界に刻まれた惨劇を関係者や目撃者の再現で小説で再現
メーデー!2/航空機事故の真実と真相

2002年7月1日深夜、ドイツ上空に巨大な爆発音が響きました。
空から炎に包まれた巨大な鉄の塊が地面に向かって落下し始めました。
一体何がおきたのでしょうか?
するとまた、遠く離れた場所で爆発音がしました。
翌朝、通報を受けた警察と近くに住んでいる人たちは、我が目を疑いました。
巨大な旅客機の残骸が当たり一面に散らばっていたのです・・・・・

航空機事故は、偶然の産物では、ありませんなんらかの連鎖的な出来事の結果です航空機事故は、なぜ起きてしまったのか?
その答えは、このメーデー!2/航空機事故の真実と真相に隠されています

これは、コックピットボイスレコーダーと目撃証言によって再現された真実のストーリーです
第4話 ~空中衝突~

2002年7月1日ロシア連邦バジコルトスタン共和国
選抜試験に合格した褒賞としてスペインへのツアーに招待された子供たちと教師が
バシキール航空2937便に搭乗し終わりました。
合格した子供たちは、とても優秀で小学生でも、中学生の程の頭脳を持っている人たちでした。

しかし楽しみな旅行が一夜にして悲劇に変わります

バシキール航空2937便は、バジコルトスタン共和国発モスクワ経由スペイン・バルセロナ行きの便でロシアのツポレフ社のTU-154M型機でした。

2937便には、乗員9名、乗客60名の計69名が搭乗しました。

2937便が離陸した上空には、違う旅客機がもう1機飛行していました。
バシキール航空2937便は、スペインを目指しています。
ほぼ同高度に国際輸送会社DHLの611便が飛行していました。
611便は、バーレーン発、イタリア経由、ベルギー、ブリュッセル行きの定期貨物便でボーイング757型機で乗員2名が搭乗していました。

2937便は、ドイツ上空を36000フィート、611便は、スイス上空を32000フィートで飛行していました

611便事故の12分前に管制官に高度を36000フィートまで上昇したいと、要求しました。
管制官は、それを承知し上昇の許可をしました

一方2937便も36000フィートを飛行しているので
2機は、コリジョンコースを飛行しています

事故の8分50秒前611便は、ドイツに到着
そのまま直進しました

2機を担当していた、管制官は、1人で
もう1人は、休憩をしていました

そのため、管制官は、1人で2つの画面を担当することになり
さらに管制塔は、点検のため機能が低くなっていた

管制官は、1人のため、611便、2937便の画面をしばらくみていませんでした

衝突50秒前
空中衝突防止装置(TCAS)の警報がコックピットじゅうに響き渡りました。


611便TCAS「近づいている機があるので、早急に35000フィートまで降下せよ」
2937便TCAS「近づいている機があるので、早急に
37000フィートまで上昇せよ」

しかしこれに気づいた管制官は、

管制官「2937便、早急に降下しろ」

と2937便の指示しました
2937便は、機械よりも人を信じたため、611便と同じ降下をしてしまいました

衝突18秒前
611便TCAS「降下率増加!降下率増加!」
機長「どうなっているんだ!?降下しているのに!」
611便の機長たちは、TCASに従い降下しました

管制官は、2937便にさらに降下せよと指示しました
管制官には、どちらが降下しているのかわからないのです

611便と2937便は、降下率を増加しながら、降下しました
お互いが降下してることを知らないと

管制官は、2937便に、611便が2時の方向かたくると
言いましたしかし実際は、10時の方向だったのです

2937便の乗員は、2時の方向を注意深く見ていました

611便は、2937便の航法灯を確認していました

衝突6.5秒前

2937便のTCASは、最後まで上昇せよと指示していましたが
2937便の乗員は、管制官の言葉を信じ、降下しました

611便と2937便は、いまだに高速に降下しています

衝突2.8秒前
(2937便実際の音声)
副機長「向うだ10時の方向だ」
機長「こっちに来てる・・・のか?」
副機長2「こっちに来てる!」
TCAS「上昇率増加!上昇率増加!ただちに上昇せよ」
航空整備士「上昇です!」
副機長「機長上昇です!」
機長「うーー!」

衝突の2.8秒前
2937便の操縦桿がめいいっぱい引かれたのだが

副機長「ぶつかる!」

611便実際の音声
機長「こっちにきてる!」
副機長「ぶつかる・・・だめだ!」
機長「だめだ!」
副機長「家に帰るつもりだったのに!」

2937便
全「ああああああああああああああああ!」
午後11時36分32秒

空中でものすごい爆発音がしました。
2937便と611便が空中衝突をしたのです。

2937便の胴体に611便の尾翼が当たり、
2937便は、前後に、引き裂かれ、空中で分解しました
611便は、衝突時、尾翼を80パーセントを失い、降下し始めました。

2937便の乗員は、悲鳴を上げ、そのあと、意識をなくし、墜落するまで、意識がありませんでした。

611便は、降下中に、左エンジンを脱落、猛スピードで地面に向かって、降下していました。

2937便は、空中分解をはじめ、残骸は、炎の玉となり村に降り注ぎました、

611便は、2分間飛行したものの、空中衝突をした場所から7km離れたとこえろにある、森林に墜落しました。

生存者は、いませんでした・・・・


空中衝突時点の真下にある村には、両機の残骸がふりそそぎ、翌朝、村にいた、人たちは、目を疑いました

事故後、事故原因が管制官のミスだといううわさが流れました。
しかし、事故原因は、そういうものではありませんでした

そもそも、2937便は、管制官を信じ、611便は、TCASを信じました、
その時点で両機は、悲劇を生む状態になってしまったのです。
管制官は、2937便に降下しろという命令を611便には、何もいいませんでした。
片方が降下すれば、衝突を防げると思ったのです。
しかし現実は違いました。
TCASは、611便に降下しろ2937便に上昇しろと命令を下したのです。
ここで2937便の機長たちは、迷ったのです。
悲劇を生むか生まないかの選択でした。
機長たちは、機械よりも管制官を信じ、降下、
これで悲劇を生む、状態になってしまったのです。
2937便と611便は、お互いに降下、当然ながら衝突してしまいます。
しかし衝突までに何回か、悲劇を回避するチャンスは、ありました。
管制官の言葉です。
管制官は、2937便に2時の方向から、向かってくると告げました。
2937便の機長たちは、衝突の8秒前まで、2時の方向を見続けていました。
しかし実際は、10時の方向だったのです。
衝突の8秒前、副機長が気づきます。
副機長は、たまたまみた、10時の方向から、611便が猛スピードでこちらに向かってくることに気づきます。
衝突の6,5秒前、TCASは2937便に最後の命令を告げました。
「上昇率増加!上昇率増加!」
これがコックピットヴォイスレコーダーの最後の言葉でした
2937便の機長たちは、TCASが正しいことを言ってることにようやく気づき、操縦桿を力いっぱい引きましたが
それは、遅すぎました・・・
2937便と611便の衝突は、防ぎきれないものだったのです
しかし、管制官は、何度か間違いを犯しています
なぜでしょうか
その答えは、管制塔でした
この日残念ながら、管制塔の修理だったため、必要最低限のものしか使えませんでした。
それが悲劇を生んだのです
もし、修理の日が違っていたら、管制官は、ミスに気づき、悲劇は、生まれないものだったかもしれないです

その後、管制官は、仕事をやめ家で家族と暮らしました
遺族は、大変悲しみました
将来が楽しみの子供たちだったからです
もしあの悲劇が起こっていなかったら、おそらく
名画を描いていたり・・・オリンピックに出ていたり・・・科学者になっていたりしていたのかもしれません

遺族の中に、ひどく絶望した男性がいました
彼は、この事故で自分の娘と息子、妻を亡くしていました。
一瞬にして、家族全員を奪われたのです
彼は、心神喪失になり、2年間、彼の家族のお墓の前で暮らしていたのです。
ある日、管制官が事故原因という新聞を見ました。
彼は、2004年2月24日、事故の原因の一部となった、管制官を住宅前で刺殺、したのです・・・
事故から2年がたったときです

現在あの事故の犠牲者のお墓は、空中衝突が起きた真下の地点の広場にあります、
お墓の順番は、座席番号で座っていた場所と同じところです。

そして村には、大きなネックレスの玉をイメージした石をいたるところに置いています。
それは、事故で唯一無傷だった、少女がつけていた
バラバラになったネックレスをイメージしたものです・・・

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最終更新:2009年03月27日 19:49
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