―――廻ル世界―――プロローグ2

俊也・・・?何でここにいるの?
何で私はここにいるの?
そもそもここはどこなの・・・?」
私はもうパニックに陥っていて、聞くことしかできなかった。
「あー・・・やっぱり世界の滅びを経験するとそうなっちゃうかー・・・。
あと俺は俊也じゃない。」
「え・・・?じゃあ誰?」
世界の滅び・・・とかなんとか気になる言葉を聞いたけど私は完全にわけが解らなくなり、目の前の人物が誰かとしか聞くことができなかった。
「えー・・・と、信じてもらえないだろうけど・・・
あんたたちが言う言葉を借りたら神みたいなもんかな?」
「はぁ?」
一瞬耳を疑った。
「すみませんが、今なんと?」
「だーかーらー、神!俺は神なの!」
それを聞いた私は、自称神を名乗っている人物の目の前にお金を置き、一言。
「・・・精神科で診てもらってください。」
「ちょっ、待て!イタイ人見るような目つき止めて!
俺正気だから!
それにこの世界にはもう精神科なんて無いから!」
あ・・・そういえば今未知の空間にいるんだったっけ。
「そうだった。ここはどこ?」
「聞くのが遅いよ!」
いや、確か最初に質問したはずなんですけどね。
などと内心毒づきながらここの空間に対しての様々な仮説をたてるという器用なことをしていると、自称神な彼が得意げに話し始めた。
「ここはだな、お前がさっきまで満喫していた世界だ。」
「は?じゃあ何でこんなに違うの?」
何意味わかんないこと言ってるのこの人。
「これまた信じられないだろうが・・・、さっきの世界は滅びた。」
「世界が滅びた?」
ますます頭大丈夫なのかコイツ、と不安になってきた。
「そ。世界の滅び。俺はこの世界を管理し、世界の始まりと終わりを創り出す仕事をしている。
信じられないんなら、ほれ。」
疑いの視線を向けていると、急に周りに様々な色の光が浮かび、踊りだした。
「うわぁ・・・綺麗・・・。」
その光景にうっとりしていると、自称神が指をならした。
それと同時にその光景は消え去り、真っ暗な空間が広がる。
「納得した?」
「した・・・。」
自称神の言っていたことは事実だということが解り、唖然としていた。
「それなら、何で、私だけこの空間にいるの?」
「俺もいるだろうが・・・


それはだな、俺が死んだ後に、お前が世界を管理するためだ。」
・・・とても、こんなことを聞いた自分の耳が信じられなかった。

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最終更新:2009年05月14日 14:28
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