カルノスクエスト 第七章 人間と昆虫

強敵センチュリンを撃退した5人は、湖星を探しに西の森へと到着した。
だが人の気配はなく草木が生い茂っている空間の中で5人は、途方に暮れていた…
かれこれ2時間もこの空間の中で人を探しているのだ。

「もしかしたら…」

5人は次第に最悪な場合のことを考え始めたが、それはただ単に、予想…現実ではない。だがこんなに探しても見つからない、その可能性もあるのだ…

「あいつは強いやつなんです!そんなことはないです!」

「じゃあ、あいつは何処にいるんだ?」

5人は円になり、人が居そうな場所などを考え始めた。だがあきぼーと人識の背後の地面にひび割れがあることに誰も気づかない…
仕返しをしに来た追跡者の跡に誰も気づかないのだ…

そして…復讐は始まる…

「うわ!?」

突然、人識とあきぼーの体が起き上がり。地上17mまで目線が上がる。センチュリンに囚われたのだ

「おいまたあの化け物だぞ?倒したんじゃないのか?イケメンに釣られたのか?」

「あたい達を襲いに来たんだーーー嫌ーーーー!」

「くそ!あれじゃ、グレネードどころかマシンガンだって撃てないぞ!2人に当たる!」

「大丈夫ここは任せて…」

「お前は?」

突然現れた、少年が手をかざす。そのあと周りの空気に異変が起きる…突然、酸素濃度が高くなると同時にセンチュリンが苦しみ始めたのだ…
この少年が酸素と二酸化炭素を操ってるとしか思えない状態なのだ

「湖星…お前…」

「あきぼーこそ、何の為に来たか分から無いけど今は助けてあげる」

  •  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

湖星という少年のおかげで、あきぼーと人識はセンチュリンの足から抜け出すことが出来た。
センチュリンの逆襲は、失敗に終わり6人の横へと崩れるように倒れた。

「でぇ?君が喧嘩事件の一人の湖星って訳だ…」

「そう、ぼくが湖星、あきぼーとは火山のボスのことで喧嘩しちゃった訳で」

「まぁまぁいいじゃないか仲直りだって出来てるし」

あきぼーと湖星は仲直りをすることに成功し、黄ピ区の小さな事件はこれで解決された。
だが、一難去ってまた一難…6人は再び問題に直面する。人識が振り返ったとき、そこには思いもよらぬ存在がいた。
人識の前方には気味が悪い足が何本もあり、見上げるとそこには牙が並んだ口があった…センチュリンが再び動き始めたのだ。

「よし、ここで決着だ…覚悟しろよこの虫野郎!」

「カルノス…アニメネタ使うな痛い…」

「待テ…ワタシハ、オ前達ヲ倒ソウトシテイ無イ…」

突然センチュリンの口が動いたと思えば、6人に語りかけてきた

「ワタシハ、センチュリン…モウ一ツノ世界ニ住ンデイル科学者ニ、造ラレタ…ソシテ黄ピクヲ荒ラシタ理由ソレハ人間ガ虫ヲ殺スカラダ。」

「人間は虫を殺す?あたいは殺したことは無いぞ?」

「そうだよ!確かに誤って踏むときもある…害があるから殺すときもある…でも意味なしで虫は殺さない!約束するよ!」

「約束?デキル?虫殺サナイ?」

「あぁ約束する!皆もする!」

湖星がそれを言いセンチュリンが一人一人と見ていく、目線を合わしたカルノス、うっほ、セテヅス、人識、あきぼーは、頷く

「分ワカッタ…虫ヲ殺スナヨ…オ前達モ…画面ノ前ノ君モ…」

センチュリンは6人に語りかけ、最後に意味不明なことを言った後地面に潜り姿を消した…
虫と人間が心を通わした瞬間でもある…6人は心に何かを感じつつ…黄ピ区へ戻ることにした。
再び腰まである草を左右へかきながら黄ピ区へと足を動かして行った…

「人間…信ジルゾ…マタ会オウ…アノオ方ノ場所デ…」

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最終更新:2009年12月14日 19:57
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