「そう…君達が住んでいる場所と今君達がいる場所…その2つはお互いに支えあっている別々の空間なのだよ…」
元々ここに住んでいるよしき以外の9人は驚いた…今までそんな体験もしたことがなければ、そんなことを知っているはずも泣く
信じることも出来なかった…
「じゃあお前は何故知っている?」
「私も元々表の空間の人間だ、だが数年前…空間の穴に巻き込まれこっちに来たんだ、その子もそうだろう」
科学者はヒナを指差しそういった
「なんでわかるの?」
「プラント42が伝えてくれた…私が作った植物だ。君達の世界ではエスノアと呼ばれている気がするがな」
9人は驚き、そして怒りがこみ上げてくる。当たり前だった、エスノアは朧とヒナを引き裂きセテヅスを傷つけたのだから
うっほが怒りをぶちまけたが、科学者は怯まない…
「落ち着け…プラント42は私が送り込んだ監視カメラ的な存在だ、センチュリンとネプチューンもそうだ。
悪い意味では送っていない、だがもし表の人間が彼らの仲間を傷つけたら、人間を襲うがな」
湖星はセンチュリンの言葉を思い出した…
「それってセンチュリンが言ってたよね…人間が虫を襲うから人間を襲うって」
「そういえばセンチュリンが君たちのことを言っていたな…」
すると科学者の後ろにセンチュリンとエスノアとネプチューンが現れた…
10人は怯むも、敵からの殺気は感じられなかった
「大丈夫だ…それでだ表の人間が何かをする。例えば人が虫を殺したり、人を殺したり、魚を乱獲したり、植物を切ったりすると
こっちの空間に迷惑がかかるんだ、そのたんびに私たちはとてつもない地震を感じる…だからこっちの空間の村には特殊なバリアがあるんだよ…表の人間のせいで」
「それは勘違いだ!表の世界では魔王が死を起こしてるんだっぽ」
「そうです!人間がしているわけじゃないんです」
「魔王…本当か?…ならば私は勘違いをしていた訳か…だけど」
「じゃあ俺達は何をすればお前は信じてくれる?」
「人間はみな平等…虫も魚も植物も皆生き物なんだよ無駄に殺してならない私はそれを伝えたかった
センチュリン達で少々乱暴な方法を使ったが、無駄な殺しは減ったんだよ。わかってくれるなら元の世界への道を開くし話を信じよう」
「わかった…それを伝えるが魔王を倒さなくちゃならないんだ…お前はどうするんだ?」
「私だって帰りたいし魔王を倒したい」
「じゃあ俺達と来いよ、そして元の空間に戻ろう!」
カルノスは左手を出し、仲間へと誘ったが…科学者は手を出さない、カルノスは少し怒るが手を出さない理由が分かった。
左手がなかったのだ…カルノスが不安そうに見上げる、そして右手を出すと科学者も右手を出し握手した。
「か、勘違いするなよ、私はただ単に元の世界に帰るとの魔王を倒したいんだけだからな」
「わかったわかった…そういえば名前は?」
「レイヨン…」
「じゃあレイヨン行こうぜ」
カルノスが手を握り出発しようとすると、レイヨンは動きを止めセンチュリン達を特殊な小さな機械に入れかばんに入れた
10人はそれを見ると、薄暗い研究室から明るい表へと出て…出発した…
数分後レイヨンが口を開く
「そういえば教えてほしいことがあるんだが…私だって科学者だ君達のデータを取りたい」
レイヨンは、年齢や技などを教えてもらい全員のデータをまとめようとしていた
そのため、機械の中からネプチューンを取り出した。
心配するなと手を開き前に出した。ネプチューンの目が全員をスキャンした。
「とりあえず君達のデータはもらったよ。
カルノスは16歳 炎属性 必殺技ターメリック
うっほは14歳 光属性 必殺技レインボーうっほ召喚
セテヅスは12歳 鋼属性 必殺技マシンガン クレネードランチャー
人識は13歳 無属性 必殺技気円拳
ロイヤルメラルーは11歳 風属性 必殺技カマイタチ
あきぼーは12歳 雷属性 必殺技ハリガネ君召喚
湖星は9歳 空属性 必殺技co2 02
朧は14歳 氷属性 必殺技アブソリュートゼロ
ヒナは12歳 草属性 必殺技リーフブレード
よしきは17歳 爆属性 必殺技核爆発
…ついでに私は14歳 物質属性 必殺技はドコマケイドブラスト」
「なんでわかるんだ?そのサメが教えたのか?」
「まぁそんなところだな、ネプチューンは敵をスキャンしてどういうやつか調べることが出来るからな」
とりあえず、データの収集を終えたレイヨンはデータをかばんに入れ、10人は再び動き始めた…
その足は花ピ区の近くにある、暴風雨へと向かっていた…
最終更新:2010年01月04日 10:54