破滅への鎮魂歌~レクイエム~ 物語第一節
???「ふぁ~・・・さて、帰るとすっかな~?」
彼は後の【六つの希望の星】のボス、神城 白箕。
2年前の彼は至って平凡な中学に入りたての少年だった。
9月26日・・・当然の神の襲撃。
白箕が帰り道を歩いていると、空に点々が現れた。
突然現れた!と言うよりは徐々に落ちてきている様だ。
その点々数は3個。
その点々は白箕に気づいたのか急激に落ちてきた。
白箕「なっ!何だ!?」
白箕は突然の事に驚く。
???「悪いが、ここに居られては困るのでね・・・死んで頂く!」
白箕「はっ?何言ってんの?オッサン。」
(仮)おっさん「お、オッサンだと!私は神だ!断じておっさんでは無い!」
(仮)おっさんは剣の様なものを取り出し、白箕に切りかかる。
白箕「あっぶねぇ!!」
白箕は間一髪で避ける。
剣が地面にガギンッ!とぶつかると、地面が砕けた。
白箕「おいおい・・・洒落に何ねぇぞ・・・危ねぇな!おっさん!こんなもん人に向けるもんじゃねぇぞ!」
(仮)おっさん「ええい!私はおっさんでは無い!グローザ・チェッドと言う名前がある!」
グローザ「死ね!」
白箕(クッ!逃げ場が無い!・・・俺もここまでか・・・
白箕が死を感じたその瞬間・・・ガギッ!!
グローザ「!!何をする!」
???「血迷ったか!?」
あっ、そうそうこの「血迷ったか!?」って言ってるのは「フレヌ・キッド」。
???「俺が何時どうしようが、俺の勝手だ。」
三人いた神の内一人がグローザを吹き飛ばす。
グローザは光の粒となり、グローザを吹き飛ばした神の中に取り込まれていった。
白箕「?お前・・・何してんだよ?仲間なんだろ?」
???「・・・では、聞くがお前・・・あのまま死んでもよかったと言うのか?」
神は白箕に問いかけた。
白箕「そりゃ・・・死にたくはないけど・・・」
白箕は戸惑いながらも問いに答えた。
???「ならばそれでいいじゃないか・・・何か不満でもあるのか?」
白箕「いや・・・何でもない!」
白箕が返事をすると、神は少し笑みを浮かべる。
???「フッ・・・変わった少年だ・・・気に入った・・・お前名前は?」
神は白箕に質問する。
白箕「俺?俺は神城 白箕って言うんだ・・・あんたは?」
???「白箕か・・・いい名前だな・・・私はデイルン・テスタメント、デイと呼んでくれればいい。」
白箕「そっか!よろしくな!デイ。」
デイルン「白箕・・・ちょっと目をつぶっていろ・・・・・」
白箕は疑問に思わず目を瞑った・・・
デイルン「リバース・フュージョン!」
デイルンがそう呟くと、デイルンが光の粒となり、白箕の体に入り込む。
白箕「なっ!何だ!?」
光の粒はやがて白箕の体内に全て入り込み、消えた・・・
白箕「何だったんだ・・・あっ!デイ!どこにいる!?」
白箕が叫ぶと・・・
デイルン「お前の中だ。」
白箕は驚いた。
デイルン「私はお前の体に入り込み一体となったんだ。」
白箕「へぇ~!」
白箕は感心して聞いている。
フレヌ「おい!コラ!さっきから二人ばっかで盛り上がってんじゃねぇよ!」
フレヌが棒のような物で白箕を叩きつけようとした。
白箕「うわぁ!」
デイルン「恐れるな!横に避けるんだ!」
ズガァン!!グローザの剣の時同様に巨大な穴が出来ていた。
フレヌ「あの餓鬼・・・何処行きやがった!?」
白箕(ねぇ!デイ!このままじゃ、何れ見つかっちゃうよ!何か武器とか無いの!?)
デイルン(あるぞ、これがあればフレヌ程度クラスの神ならばお前でも倒せるはずだ。)
白箕(じゃぁさ!早くそれ渡して!)
デイルン(分かった・・・では、先ほどの様に目をつぶれ・・・・・リバース・ウェポン!)
デイルンがそう叫ぶと白箕の体が光り輝き、それが段々体の外に出て行き、腕・足を包み込む・・・
光が弾けると、腕と足には白い籠手が装着されていた。
白箕「おお・・・凄い・・・」
デイルン「これは、お前の体内に存在する力全てを凝縮した籠手・・・つまり、この武器の力はお前自身の力と言う事だ。」
白箕「これが・・・俺の・・・力・・・・」
デイルン「まぁ、普段の数倍以上強くなっていると思えばいい。」
白箕「す、数倍!?」
白箕は驚いた。
デイルン「そうだ。」
白箕は思った・・・あいつを倒すのに5倍・・・そんなにも必要なのかな?と・・・
フレヌ「見つけたぁ!!」
隠れていた場所がばれるが、白箕は全く動じない。
フレヌ「死ね!!」
フレヌは先ほどの棒のような物で白箕を殴りつけようとしたが・・・
白箕「甘い・・・・」
片手で棒をつかみ取り、棒ごとフレヌを投げ飛ばす。
フレヌ「ぬぅぅわぁぁ!!」
フレヌは壁を突き抜け、地面に叩きつけられる形で地面を転がって行った。
フレヌ「ぬぉぉぉ!人間風情がぁ!」
フレヌは人型を捨て、元の神の姿となる・・・その姿はまるで猪の様な姿をしている。
フレヌ「死ねぇ!」
フレヌは超スピードで白箕に突進していく。
白箕「早い!・・・けど・・・」
ガシッ!・・・白箕は突進してきたフレヌを籠手で止めた。
白箕「弱い・・・」
白箕は籠手に力を込めて、フレヌを吹き飛ばした。
フレヌは空中で光の粒と化して、白箕の両手両足の籠手に吸収された。
デイルン「これからももっと神や悪魔、死神が来るはずだ・・・油断をすれば死ぬ・・・・だから気をつけろよ。」
白箕「おう!」
物語第一節終わり。
最終更新:2009年02月07日 17:18