失敗しない減量術
「おかわりっ!」
夜の郊外のごく普通の一軒家に響く元気な雌の声。
「現在の夕食分摂取カロリー****kcal、本日の摂取カロリー****kcal、一日の摂取カロリー上限****kcal。残念ながら既に****kcal超過済みだ。」
なかば呆れたようにそれに応じる声。それが俺。
「絶対そんなに食べてないっ!」
雌の声の主は俺の前に居る標準よりふたまわり程度……いや三か四?くらい太ったシャワーズ。
「当然だが盗み食い分も含まれるぞ。」
「う……だ、だってお腹すいてたんだもん!」
ため息をつくしかない。
「流石に食べ過ぎでしょうそれは。マスターの倍くらい食べてるんじゃありませんの?」
俺の左隣の少し痩せ気味のエーフィがたしなめる。
ちなみに俺のエーフィは小食。コンビニで売っているような小さな弁当程度の量でも食べきれずに残してしまうほど。
「ふとってたらかれしできないよー?」
そのエーフィの膝元に納まる小さなイーブイも追い打ちをかける。
最近拾ってきたこのイーブイ、何故か肉類を全く食べようとしない。魚は普通に食べるから栄養の偏りは少ないのだが……
「むー……」
まさに四面楚歌。一面少ないが。
「全く……この前医者に言われた事を忘れた訳じゃないだろうな?」
そう。シャワーズはこの前の定期健康診断の結果、「重度の肥満」の判定を下された。
しかも「このままだと高脂血症による血管の閉塞を誘発して循環系に重度の障害を残し、最悪の場合死に至る」というおまけ付きだ。
「忘れてはないけどー……」
事実を突き付けられると反論のしようがない。
「」
最終更新:2009年06月08日 15:31