ヌケニン
英名SHEDINJA
分類名ぬけがらポケモン
標準体高:0.8m 標準重量:1.2kg 特性:ふしぎなまもり
進化過程:ツチニン → テッカニン の進化時に発生(詳しくは本文中)
※このポケモンについての未解明の点や不可解な要素の多さから、
曖昧な、あるいはオカルト的な表現が多分に含まれてしまうことを御容赦されたい。
虫タイプとしてもゴーストタイプとしても異質で特徴的なその性質から、
きわめて認知度の高いポケモンのひとつ。
その実体はツチニンがテッカニンに進化する際に脱皮し脱ぎ捨てた抜け殻そのものであり、
そもそもポケモンとしていいのかどうかすら怪しい、「生物」ですらない「静物」である。
ただの抜け殻でありながら、浮遊し動き回り、ポケモンと同様モンスターボールに入り、
トレーナーの支持で戦うこともできる。ポフィンやポロック、木の実も与えれば食べる。
しかしその体を動かす筋肉も、食物を消化吸収する器官も当然ながら認められない。
クチクラ質の殻一枚隔てた内側には何も存在していない。
こうした謎の存在ではあるが、前述のとおりポケモンに準ずる性質を持っているため、
種類名を付けられ、ポケモンリーグ公式ルールでも一匹のポケモンとして認められている。
このようにきわめて異質なポケモンであるヌケニンだが、
他のポケモンには見られないその特性によって、一時期ポケモンリーグを席巻した。
「ふしぎなまもり」として有名なその特性は、原理はまったくわかっていないものの
相対する相手ポケモンが仕掛けてくる攻撃がまるで効かないというものであり、
相手からダメージを受けることなく次々と戦果を上げるヌケニンが当時各地で続出していた。
しかし程なくして炎・岩・飛行・ゴースト・悪というヌケニンが性質上苦手とするタイプの
攻撃に対しては無力であるということがトレーナー達により明らかにされ、
これによりヌケニンのもうひとつの異質さが露わになった。
苦手とするタイプはどんなに弱弱しい攻撃であろうと、
一撃で活動を停止してしまうのである。
このため、この特性はヌケニンの活動に深くかかわるものだと考えられている。
これについては後で触れる。
ともあれ、こうして対策が確立された今では、
一時は業界を震撼させたヌケニンもある種の『変わりダネ』のひとつに落ち着いている。
ヌケニンというものの本質については、すべてが憶測の域を出ていない。
テッカニンの抜け殻に親和性のある虫ポケモンの浮遊霊が取り付いただとか、
進化の際に捨てた「ツチニンであった部分」が抜け殻に留まっているのだとか、
果ては進化という生命の神秘の極致たる瞬間におけるこの世の真理の発露だなどという
極端というか何とも言いがたい説を唱える研究者もいる。
空洞であるはずの殻の内側についても、
「あの世に繋がっていて背中の裂け目から覗き込むと魂を吸われる」
「どこまでも続く闇が広がっていてうっかり入り込むと出てこられない」
「背中を除くと十年後の自分が覗き返している」
などといったオカルトじみた噂ばかりが広がり、その認知度があまりに高いため、
誰も確かめようとしたがらないのが現状である。
これは所詮怪談でしかないのだが、しかし殻の中が完全な空洞ではないという考えは
研究者の間でも支持を得ている。
ヌケニンの中は物質的には間違いなく空洞だが、
非物質の何かがその空洞を満たし、ヌケニンの原動力となっているという説である。
余談だが筆者も、昔捕まえたツチニンから生じたヌケニンを一匹飼っている。
この抜け殻の主であった私のテッカニンはしばらく前に寿命で逝ってしまったのだが、
ヌケニンは関係ないかのように活動を続けており、私を少し安堵させてくれた。
ちなみに件の「背中の穴」の話だが、実は筆者も未だ覗いてみたことがなく、
(筆者はこの書きかけの原稿を残して行方不明になっている)
最終更新:2007年01月13日 00:14