ツボツボ
英名Shuckle 学名FermenterWorm
標準体長0.6m 標準体重20.5kg
「はっこうポケモン」に分類される、多足歩行甲殻類型ポケモン。
世界各地に生息しており、岩場や砂浜といった所に住む「酵母型」と、
森林に生息する「乳酸菌型」および「土壌菌型」に大別される。
(現在では主に「酵母型」をツボツボと定義する風潮が広まっている)
赤色の硬い甲羅に包まれた本体はとても柔らかく、それ自体が
漢方薬などに用いられる事もある。しかし、甲羅の強度はとても高く、
元寇の際には元軍が使用した火薬鉄器「てつはう」の威力強化版として
利用されていたと文献に記されている。
岩場や砂浜に住むツボツボは、岩の下に「コロニー」と呼ばれる安定した
集団を形成し、餌となる木の実を互いに分け合う性質を持っている。
一方、森林などに住むツボツボは餌が豊富な為、比較的個々が
バラバラに離れて生活する。どちらの場合も、日中は乾燥を防ぐ為
土中または岩陰に隠れている。
あらゆる木の実や微生物を食料とし、液状にして体内に溜めておく事で、
長い間食糧不足が続いても活動を抑える事で
ある程度持ちこたえる事が可能である。
一般には知られていないが、ツボツボは3段階の脱皮を繰り返す事で
成虫状態に入る。幼生期→若年期→成体期となり、体内発酵が
出来るようになるのは若年期からだと言われている。
繁殖の際には、一度に100~500のタマゴが孵化するが、
大抵キャモメなどの鳥ポケモンに捕食されるため、成虫になれるのは
全体の1/20である。
ツボツボの発酵力を生かした醸造の歴史は古く、古代エジプトでは
ワイン・ビール作りに参加し、弥生時代には日本酒の原型である
「口噛み」と共に、液化した木の実が祭事に供えられてきた。
また「壺々」の名が奈良時代の文献に有り、結構我々との付き合いは
長い方である。
体内に飼う菌の種類によってツボツボは分類されるが、
この分類は明確ではなく、たまに森に住むツボツボが天然の酵母菌を
持っていたという事例も報告される。
だが基本的にはやはり食料の乏しい海沿いでは発酵によって貯蔵する
必要から「酵母型」が多く、森林では土壌の雑菌による腐敗を防ぐ為に
「乳酸菌型」や「土壌菌型」が多い。
また最近の研究によって、新種の菌がツボツボから発見された
との報告もある。 「酵母型」からは「S・ツボツボ」が、
「乳酸菌型」からは対ピロリ菌の新兵器と噂される
「L・ツボツボ」が見つかり、現在実用化に向けて研究中である。
詳しい資料は紛失してしまったが、黒死病時代には抗生物質を作るツボツボ使いの薬師もいたようだ。
最近では、農大に通っていて菌が見える青年が巻き起こす物語を描いた漫画「つぼつぼもん」
でも度々紹介されて、それまでの「気持ち悪い」という
イメージが払拭されつつある(らしい)。
最終更新:2021年01月04日 19:44